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補助金採択後に「つなぎ融資」を断られる理由、申請のタイミングと適切な進め方


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補助金が採択されたという事実だけでは、融資は通りません。金融機関への対応で結果が変わる理由、また適切な進め方について解説します。

こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。

ネクストフェイズが運営している一般社団法人融資コンサルタント協会には毎日のように、会員の士業・コンサルタントから融資に関する相談が寄せられています。会員の顧問先ではなく、会員のHPなどを見た一般の事業者が彼らのもとに相談してくるのだそうです。

その中でも増えているのが、「補助金に採択されたが、必要な資金を金融機関から調達できない」

またネクストフェイズのもとにも、補助金獲得支援を行っている非会員の士業・コンサルタントから「顧問先が補助金に採択されたが、補助金が着金するまでのつなぎ融資を断られたので相談にのってほしい」という相談をいただくこともあります。
※注:ネクストフェイズは非会員の士業・コンサルタントからの個別相談に応じておりません

補助金関連融資(つなぎ融資)は、申し込み方や進め方を間違えると、本来なら借りられるはずの案件でも否決されるケースがあります。今回は、補助金に関連する融資の正しい申し込み方について解説しましょう。

※なおネクストフェイズは、事業者への個別アドバイスを行っていません。ご相談のある事業者は、ネクストフェイズが運営する一般社団法人融資コンサルタント協会の会員を検索して気軽に連絡を取ってください。融資の専門研修を受けた融資コンサルタントが、全国に1,000名以上います。初回相談無料、また遠距離対応可の融資コンサルタントもいます

補助金関連の融資(つなぎ融資)が断られやすい理由

補助金に採択されたにもかかわらず、金融機関から融資を断られてしまうケースをしばしば耳にします。「補助金に採択されたのだから、融資も問題なく通るだろう」と考える経営者は多いのですが、実際にはそう簡単ではありません。

なぜなら金融機関は、補助金に対して融資をしているわけではないからです。

金融機関が見ているのは、「①その補助事業は本当に実現できるのか」、「②補助事業によって利益は増えるのか」、「③既存事業も含めて返済できる見込みはあるのか」です。

しかし実際には融資を申し込んだ多くの経営者が、その点を十分説明できていないようです。そのせいで金融機関の融資姿勢が慎重になり、謝絶されてしまうのです。

まず注意しておきたいのは、金融機関が融資をするのは「補助金」に対してではなく、「返済できる事業」だということです。

金融機関につなぎ融資の相談を行うベストタイミング

補助金関連融資でよく見られる失敗が、補助金に採択されてから金融機関に相談するケースです。典型的な進め方は、(1)補助金の申請 →(2)補助金に採択される →(3)金融機関へ相談という流れでしょう。しかしこれではうまくいきません。

正しい順番は、(1)金融機関に相談 →(2)前向きの反応を引き出す →(3)補助金の申請 →(4)補助金に採択される →(5)金融機関へ正式に申し込み、という流れです。

つなぎ融資「あるある」の流れつなぎ融資「おすすめ」の流れ
(1)補助金の申請

(2)補助金に採択される

(3)金融機関へ相談
(1)金融機関に相談

(2)前向きの反応を引き出す

(3)補助金の申請

(4)補助金に採択される

(5)金融機関へ正式に申し込み

たとえ事前に金融機関に相談しても、金融機関から前向きの反応を引き出せない段階で補助金を申請する事業者もあるでしょう。しかしその後に採択されても、当時の金融機関の後ろ向きの融資姿勢は変わりません。

なぜなら金融機関は事前相談の段階で補助事業の内容を確認し、「自分達が取り扱う融資案件として取り組むべき内容になっているのか」という判断を行うからです。

そこで金融機関側が「今回の案件についての融資は難しい」という慎重な姿勢を示しているにもかかわらず、そのまま補助金申請を進め、採択後になって「補助金が決まったので融資してください」と依頼しても、金融機関側としては「事前に融資は難しいと伝えていたのに、なぜそのまま進めたのか」…です。

また、大きな投資が絡む案件であるにもかかわらず事前相談なしで話を進め、後になって「何とかしてほしい」と言われても、金融機関は前向きに取り組めません。心の中の本音としては、「そんな大型投資が絡むのなら、事前相談の一つも欲しかった」でしょう。

そのため補助金関連融資は、補助金採択「後」に動くのではなく、「補助金活用を考え始めた段階から」金融機関と相談しながら進めることが重要なのです。

融資の申し込み時は「補助金申請について」触れない

補助金は、申請した事業がすべて終わった後に初めて、補助金の受給申請を行います。つまり補助事業に必要な資金は、基本的には事業者自身で先に準備しなければならず、手元不如意なら補助金着金までの「つなぎ融資」が必要。できれば持ち出しはゼロにして、必要額の全額を銀行融資でまかないたいものです。

しかし「補助金に採択されたので、つなぎ融資してください」と申し込むと、多くの場合は「補助金でもらえる金額」しか融資してもらえません。

なぜなら金融機関は「補助金で補填される部分だけ融資すればよいのではないか」と考えがちだから(貸すのは最小限、ということです)。その結果、本来希望していた「資金全体」ではなく、「補助金で補填される部分だけ」融資すればよいという話になってしまいます。

私なら、補助金関連融資を申請するとき、補助金申請については一切触れず融資申請用の事業計画書を作成します。事業計画そのものを銀行に審査してもらった上で色よい反応を引き出せれば、事業に必要な資金全体を調達しやすくなります。

逆に「この事業では補助金を申請する予定です」と事前に言ってしまうと、融資の対象金額は補助金相当額におさまりがちです。補助金関連融資を申請する際は、「補助金申請」については触れないのがおすすめです。

補助金関連融資は金融機関への相談タイミングを見極めて

ここまで説明してきた通り補助金関連融資は、補助金に採択されたから融資が通るという単純な話ではありません。

金融機関へ相談するタイミング、交渉の進め方、事業計画書の作り方、伝える内容が変われば、結果も大きく変化。同じ事業内容でも金融機関への対応が変わるだけで、融資がスムーズに進む場合もあれば、断られる場合もあるのです。

つまり補助金関連融資で重要なのは、補助金知識だけではないということ。

「金融機関がどのように考え、どう話をすれば前向きに取り組んでもらいやすくなるのか」を理解していれば、顧客の経営者に喜んでもらえる結果を出せるのです。だからこそ補助金関連融資に取り組む士業・コンサルタントは、金融機関対応融資支援ノウハウもあわせて身につけておきたいものです。

ネクストフェイズの「融資支援ノウハウ習得セミナー」では融資実務はもちろん、そんな金融機関周りの知識も学ぶことができます。「補助金獲得支援+つなぎ融資支援」を成功させるために、ぜひご参加ください。

※顧客の融資に関する個別質問などにもその場でお答えします

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