融資支援ノウハウ習得セミナー【オンライン・東京・大阪】

- 【オンライン】
- 2025年 12月4日(木) 満席御礼・12月8日(月) 満席御礼・12月18日(木)・12月24日(水) 満席御礼・2026年 1月10日(土)・1月27日(火)
- 【東京】
- 2025年 11月27日(木) 残り3席・12月9日(火)・12月22日(月)・2026年 1月15日(木)・1月21日(水)
- 【大阪】
- 2025年 12月1日(月) 残り2席

自分を売り込む営業ではなく、「役に立ちたい」貢献の姿勢を前に出せば、信頼関係の入口を作れます。
こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
金融機関と関係を築こうとするとき、最初の訪問で何を話せばよいか悩む士業・コンサルタントは少なくありません。初対面の担当者にどう印象づけるかは、その後の関係構築を大きく左右します。
とくに金融機関の職員は日々多くの外部関係者と接しているので、初回の印象で「この人は信頼できる」と感じてもらえるかどうかが重要です。
今回は士業・コンサルタントが金融機関に初めて訪問する際の理想的なあいさつ例と、その効果や意図を解説します。
最初の訪問で大切なのは、自分を売り込むことではありません。ここは大いに注意したい点。
むしろ営業色をまったく出さずに、今後も会話できる関係を築くことに集中するほうが効果的です。
金融機関の担当者は、取引先からの紹介営業や商品提案など、日常的に何かを売り込まれる経験をしています。そのため、初回訪問で「顧客を紹介してほしい」「融資相談のある事業者を紹介してほしい」といった話はNG。こちらがどんなに誠実に語っても、営業目的の訪問と受け取られ、距離を置かれてしまいがちです。
まずは感じのよい専門家、地域の支援者という印象を残すことが第一歩です。
初回訪問で「なぜ来たのか」を説明する場面では、自分の仕事や支援内容を詳しく話すよりも、自分の顧客・顧問先の話をきっかけにするほうが自然です。
たとえば「新しい金融機関と取引したいと顧問先から相談を受けたので、地域で信頼できる金融機関を知っておきたいと思った」と伝えると、営業目的ではなく、顧客のために動いている姿勢が伝わります。
金融機関の担当者にとって、地域の企業を真剣に支援している士業は「同じ方向を向く仲間」。自分の利益ではなく、顧問先や地域企業の利益を考えて行動していると感じてもらえることで、初対面でも警戒されにくくなります。
その結果、短いあいさつの時間でも「この人なら安心して話ができそうだ」と思ってもらいやすくなり、次の訪問につながりやすくなります。
以下は、金融機関に初めて訪問する際に使える実践的なあいさつ文です。
状況に応じて、税理士・中小企業診断士・行政書士などの資格名を入れてご活用ください。
最近、①顧問先の経営者から「もうひとつ金融機関と取引をしたいのですが、どこか良いところはありませんか」とご相談を受けることが増えてきまして、②この地域で信頼してご紹介できる金融機関を、私自身もっと知っておきたいと思い、本日はごあいさつに伺いました。
こちらの支店は私の事務所からも近く、③お取引のある別の経営者からの評判もとても良いと伺っておりましたので、一度ごあいさつできればと、お時間を頂戴いたしました。
④今日は本当にごあいさつだけでして、⑤貴行が地域でどのような分野に力を入れておられるのかなど、もし差し支えなければ少しお聞かせいただけるとありがたいです。
●士業・コンサルタントが金融機関を初訪問するときに活用できるあいさつ例
①~⑤のポイントについて、下記でご説明しましょう。
このあいさつ文は、金融機関の担当者が感じやすい警戒心を自然に解きながら、誠実で信頼できる印象を残す構成になっています。それぞれの部分に明確な意図があります。
自分の利益ではなく、顧問先のために動いていると伝えることで、相手の安心感を高め、士業としての使命感や誠実さを感じてもらいやすくなります。
「(案件・取引先を)自分に紹介してほしい」と言えば営業色が出ますが、「(金融機関を)自分の顧客に紹介したい」と言うことで立場が逆転します。
金融機関側は「うちを紹介してくれるかもしれない」と感じ、好意的に受け止めてくれます。
担当者や支店への敬意を表す一言です。相手を立てることで会話の空気が柔らかくなり、その後の話もスムーズに進みます。
営業目的ではないことを明示し、相手の警戒心を完全に解除します。この一文を入れるかどうかで、相手の反応が大きく変わります。
自分が話すよりも、相手に話してもらうきっかけをつくることが目的です。担当者が「自分の話を聞いてくれる人」と感じれば、その後の関係づくりが格段に楽になります。
短時間の訪問であっても、最後の一言で印象は決まります。次のように締めくくると、自然に「また会ってもいい」と思ってもらえます。
今日は突然の訪問にもかかわらず、丁寧にお話しいただきありがとうございました。
また顧問先からの相談などでお力添えをお願いするようなことがあれば、その際にあらためてご相談させてください。
●士業・コンサルタントが金融機関の初訪問から辞するときに活用できるあいさつ例
この一言によって、また来ても不自然ではない理由を残すことができます。二回目の訪問を自然に設定できる点が、大きなメリットだといえるでしょう。
金融機関との関係構築は、営業ではなく信頼の積み重ねです。地域企業を支えるあなたの姿勢が伝われば、いずれ「この士業なら安心して紹介できる」と思ってもらえるようになります。
大切なのは、焦らず、誠実に接すること。それが、金融機関との長い関係を築く一番の近道です。
顧客の融資支援を通じて金融機関と信頼関係を築き、案件や取引先の紹介を受けたい士業・コンサルタントに向けて、ネクストフェイズは実務で使えるノウハウを学べる「融資支援ノウハウ習得セミナー」を開催しています。
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