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介護事業の起業支援は慎重に

介護事業は成長市場と言われていますが・・・

こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
私の周りの士業の方、特に行政書士や社会保険労務士の方に多いのですが、
介護事業の起業支援を強みにしたいと考えています
と言われている方が、結構いらっしゃいます。

業種に特化した強みや、業務に特化した強みを持つのは良いことだと思うのですが、最近、気になる記事を見かけました。

この記事で書かれていることを要約すると

・2016年の「老人福祉・介護事業」倒産は、これまで最多だった2015年(76件)の1.4倍増、
 108件と急増した。
・倒産した事業者は、従業員5人未満が全体の73.1%、設立5年以内が50.0%を占めていた。
・事業計画が甘い安易な起業だけでなく、本業不振をカバーするため異業種からの参入や
 過小資本のFC加盟社などの倒産も目立った。
・業種別では、「訪問介護事業」「通所・短期入所介護事業」「有料老人ホーム」の順で
 倒産件数が多かった。
・新規参入が相次ぐなか、小規模で、参入間もなく資金調達力や体制が未整備の新規事業者が
 淘汰される実態がみえた。
・原因別では、「販売不振」が前年比ほぼ2倍増で同業他社との競争の激しさを物語った。
・業績不振に陥った事業者はノウハウや資金面に課題を抱えてビジネスモデルの再構築が
 難しいことを浮き彫りにした。

 
という内容です。

更にこの記事では、倒産の増加要因として、

(1)同業他社との競争激化から経営力が劣る業者の淘汰が進んだ
(2)介護報酬の実質マイナス改定による収益への影響
(3)介護職員不足の中で離職を防ぐための人件費が上昇

 
などが挙げられています。また、

介護業界の人手不足は「国内景気が悪い時の採用は順調だが、好況になると人材が他業種へ流出する」など、景気と逆向きの傾向がある。
とりわけ、小規模事業者は業績停滞に加え、資金的な制約も抱えており深刻さが増している。

 
とのことです。

こういった状況を踏まえ、政府では介護事業参入に対する参入規制の導入も検討されているようで、介護事業を取り巻く環境は、より厳しくなっています。

創業塾では、介護事業で創業しようとされている方が、よく参加されます。夢をかなえるお手伝いはしたいと思っているのですが、これからは、

「事業計画の甘い起業は、倒産確率が高い」
「小規模で資金が少ない事業者の失敗確率は高い」
「利用者の集客手段を事前によく考えておかないと淘汰されやすい」

ということをしっかり伝えた上で、支援していきたいと思います。

介護事業の支援を強みにしようと考えている士業の方は、安易な起業支援をするのではなく、

 ・人材確保のサポート
 ・利用者集客のサポート
 ・資金調達支援
 ・ビジネスモデルの再確認

 
ということを中心に支援を行うと、支援した事業者が生き残りやすくなると思います。

創業を考えている方から一番多い相談は、「どうやって、創業資金を調達するのか」ということ。創業者予備軍の多くは、前職がサラリーマン。住宅ローン以外にお金を借りた経験がありません。なので、一番不安を感じる部分になります。

そういった創業希望者が、まず、相談するのは、

自分の周りで、最近、創業した人

だから、創業者からの相談は、数珠つなぎになりやすいのです。

創業希望者に対する資金調達のサポートを行うことで、見込み客を次から次と確保することができます。

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