- 2019-6-14
- 語録・記録
- ひとこと, 融資コンサルタント協会, 金融機関とのつきあい方

「定期的に金融機関と顔をあわせ、事業内容を報告する」ことが、将来の信頼につながります。
こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
ネクストフェイズが運営する融資コンサルタント協会では、会員からのメールや電話、ご来訪などによる個別相談にのったり、活動報告をいただいたりしています。
先日ある税理士の会員より、金融機関への月次事業報告について質問をいただきました。
次回の融資額アップのために、毎月金融機関に提出すべき書類は?
貸付担当役席と顔をあわせて「月次事業報告」を行うことで
借り入れられる確率も、また金額も上がると
ヒガシカワさんはいつもおっしゃっていますが…
今までの例だと、報告を1年間続けることで
融資額が前回の3倍になった中小企業もあります
資金繰り表と月次報告書と試算表の3点くらいでいいでしょうか?
ほかに追加で
金融機関に提出しておいた方がよい資料はありますか?
あまりたくさんの資料を渡しても、見ることができないので
資金繰り表は実績だけではなく
6ヶ月先ぐらいまでの予定表が必要です
貸付担当役席はとても忙しいもの。提出する資料が多ければ多いほどいいというものではありません。必要十分な資料を吟味してお渡しするようにしましょう。
経営者、金融機関、自分… 毎月スケジュールを合わせられない…
しかし経営者、金融機関、自分の
三者のスケジュールを合わせるのが至難の業で…
担当者が会社に来ているのであれば担当者に言付けて
貸付担当役席に渡してもらってもいいのですが、しかし…
貸付担当役席に直接手渡しということを忘れないでくださいね
つい郵送に頼ってしまわないよう、できるだけ顔をあわせて話し合うことを、経営者をサポートする士業の側が気をつけたいものです。
「月次」は手数がかかる… 「四半期」でも効果あり?
月次ではなく四半期での提案も視野に入れているのですが
それでも融資してもらいやすくなったり
融資額アップという効果は出ますか?
信頼度を高めて融資額アップといった効果を確実に狙うなら
3点セットは毎月提出したほうがいいですね
月次報告には、経営者だけでなく貸付担当役席、さらに自分にとっても負担です。そこで四半期という選択も、もちろん考えられるでしょう。しかし資金繰り表と月次報告書と試算表という3点セット、さらに何より「定期的に顔をあわせる」ということが結局は、信頼への近道なのです。
金融機関に毎月訪問し、貸付担当役席と面談することで、借りられる確率や金額は格段に高まります。
しかし、社長は、なかなか金融機関に行きたがりません。
敷居が高い、心細い、何を話していいのか…と不安に感じているからです。
まずは社長の不安を理解しましょう。←コレ大事!
そのうえで、
「私が同行しますから、毎月報告に行きましょう」
と提案すると、社長の心理ハードルは低くなります。
また、この「金融機関同行サービス」を行うことで、顧問料の上乗せを図ることができます。
経費はアップしても、次回の融資がスムーズになったり、融資額がアップするのなら、
「お願いしようかな」と考える社長は少なからずいるはずです。
さらに士業側としても、毎月顧問先と一緒に金融機関に行くことで、
金融機関の貸付の責任者や担当者とのパイプを構築できるため、
金融機関からの見込み客紹介につながりやすくなります。
そんな、金融機関との上手なパイプの作り方に関するヒントが手に入ります。
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