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中途半端なごまかしは、「その後」の資金調達に大きく影響します。
こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
ネクストフェイズが運営する一般社団法人融資コンサルタント協会では、会員からのメールや電話、ご来訪などによる個別相談にのったり、活動報告をいただいたりしています。
先日ある公認会計士の会員より、融資後に使途を変更してしまった資金について質問をいただきました。
信用保証協会付きの融資を金融機関より受けました。内容は
●運転・設備で1,400万円
●10年返済
ところが借入の際、1,000万円の設備の見積を提出したのに
実際に設備投資に利用したのは200万円程度で
あとは運転資金へ消えています
設備資金で借りたお金を運転資金に流用するのは
「資金使途違反」です
融資が実行された瞬間
事業者がその金額を支払先(仕入れ先)に
即!振り込むケースが多いものです
もう見積もいただいていますしね
またその振込が確実に実行されるように
あらかじめ振込書を
事業者に書いてもらう金融機関(または担当者)の話も
しばしば耳にします
いずれにしろ
振り込んだ際の領収書の提出は決まりですから…
かならずバレます
してしまったことは、もう仕方ありません。こうなると、どんなペナルティがあるのか気になります。
「保証のお知らせ」
という書類をもらいます。そこには
「本保証の設備実施ができない場合
次回の保証申し込みを
お断りすることになりますのでご注意下さい」
と書かれています
新たに融資を
してもらうことはできないということでしょうか?
新規融資はしてもらえなくなります
もう一生
保証協会の保証付き融資は借りられなくなるのでしょうか?
「資金使途違反」をしている融資がすべて返済になると
取り扱ってもらえるようになることが多いですね
信頼回復に努めます
中途半端なごまかしをすると
その後の資金調達はとても難しくなります
仕入れ先からの見積書を改ざんするのではなく
金融機関が納得する事業計画書と資金繰り表を作成することで
必要な資金を調達する方針に転換するべきでしょう
そのほうが
金融機関から支援してもらえる度合いも変わってきますし
顧客企業にとっても、ずっとうれしいはずです
「融資してもらえたけれど、実はその後…」という相談は実に多いもの。
しかし起こってしまったことを責めるのではなく、その後の解決方法をクリアに示せるかどうかに、これからの時代の士業に必要な、「既存顧客が離さない頼もしさ」「見込み顧客から選ばれるチカラ」が表れるのだと思います。
融資に強くなることで、頼られる士業になるヒントが手に入ります。
経営者のみならず、中小企業を支援する士業・コンサルタントにも大いにおすすめの書籍。読んだ人によるレビューも読み応えがあります。
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