藤堂武久弁護士/中小企業診断士インタビュー【4】 「ダブル資格の活かし方は?」

東京都千代田区で独立開業している藤堂武久さん。
弁護士であり、中小企業診断士の資格もお持ちです。

2008年に弁護士資格取得、2013年に独立し、同年12月には中小企業診断士資格を取得。
その後、一般社団法人融資コンサルタント協会認定SP融資コンサルタントも取得しました。
弁護士としてはもちろん、融資に強い中小企業診断士としても活躍中です。

「弁護士&中小企業診断士」のダブル資格を、どのように活かしておられるのか、
いつものように5回連載でお届けします。

聞き手はネクストフェイズ編集部ですが、
取材に同席していたネクストフェイズ代表・東川もときどき発言しています。

藤堂武久さんプロフィールはこちら

藤堂武久弁護士/中小企業診断士インタビュー <全5回>
「ダブル資格の活かし方は?」

【もくじ】
1/独立直後はつらくて心配される日々
2/自分では集客できないから
3/「楽しそう」と思ってもらえる発信
4/顧問契約のハードルを下げる
5/士業が顧客と金融機関に同行するときは


【第4回】顧問契約のハードルを下げる

―― 藤堂さんは、どのように活動の場を広げておられますか。

藤堂 今よんでくださっているのは…、紙芝居講師としては、先ほども申しましたように、一般企業、業界団体、商工会・商工会議所、金融機関、社会保険労務士会の支部研修、中小企業診断士協会の理論政策更新研修や研究会、士業さんの勉強会などですね。寸劇劇団のほうは、社労士さんの勉強会、中小企業診断士会の研究会、業界団体などですね。

―― そんなにたくさん。

藤堂 よんでもらったら、どんどん顔を出して、自分のコンテンツを全力で発信するんです。すると、そこにいた人が、また別のセミナーに呼んでくれる…という繰り返しで広まっていった印象があります。

―― いい循環です。

藤堂 私、ホームページ集客などをまったくしていないので、もうひたすら紹介です。法律をわかりやすくお知らせするために紙芝居形式が生まれたと先ほどお話ししましたが、そこから紹介が起きやすくなればいいなあと。

―― 先ほどおっしゃったように、「楽しさ」をキーワードとして。

藤堂 はい、普通に講演をすると受講者は眠り(笑)、もう二度と呼ばれなくなってしまうので。

―― 藤堂さんならではのスタイルです。

藤堂 今振り返ってみれば、人と違うセミナーをやること、面白いと思ってもらって、満足してもらって、また別のセミナーに呼んでもらうという、これをずっと繰り返してきたように思います。もし私に顧客と知り合うための「仕掛け」があるとすれば、そのことでしょうね。

―― そういえば東川がいつも…。

藤堂 そうです。東川さんがいつもおっしゃっている「相談件数は依頼数に比例する」という言葉に倣い、私の場合はセミナーを増やし、出会う人を増やし、いただく質問や相談を増やし…。

―― そこで大切なことは。

藤堂 「こういう場で喋ってくれますか」と言われたら、断らないこと。

―― 断らない。

藤堂 最初のうちは講演慣れしていなくて、準備にもたくさん時間がかかり、本業が止まってしまったりするんです。私も最初のうちはそうでした。準備にかなり時間を取られてしまったんですよ。

―― 藤堂さんも。

藤堂 本番の日が迫ってくると、「この話、なかったことにならないかな」と、ひーひー泣きながらやっていたんですけど、次第に話し方の練習もコツをおさえられるようになり、話すコンテンツも固まってきて、少しずつ楽になってきました。

―― 大変なのは最初だけ。

藤堂 最初は皆さん、しんどいと思うんです。でも、講演の依頼がきたらとにかく断らない。きっと本業でキツキツだと思いますが、なんとか頑張ることを繰り返していくと、セミナーの依頼は増えていくのではと思います。

―― 声をかけられたら断らず、長く続けることですね。

藤堂 はい、でもそれも「融資」というコンテンツを東川さんからいただいたおかげです。そのコンテンツがあるからこそ、講師としてあちこちからよんでもらえているんですよ。

東川 …。←さっきからずっとうれしそう

藤堂 これは弁護士としてというより、中小企業診断士としての強みです。


●「弁護士として、中小企業診断士として、藤堂さんの業務も広がりますよね」(東川)
「いえいえ、まだまだ力不足を感じる日々です」(藤堂さん)

―― いま、弁護士と中小企業診断士という、2つのキーワードが出ました。

藤堂 ええ。と言いますのも、税理士さんや社会保険労務士さんみたいに、毎月かならず行う業務がある職業については、経営者も顧問契約を申し込みやすいですよね。

―― そうですね。

藤堂 でも弁護士業のように、「何かトラブルがあったときの保険」みたいな顧問契約って、なかなか申し込まれづらいという特性があると思うんです。

―― たしかに…。

藤堂 しかし「トラブル時の対応」という通常の弁護士業務に加え、「トラブルではないケースでも、有資格者がサポートします」というサービスを提供できるとしたら…。

―― トラブルではないケースとは…。

藤堂 融資や補助金のサポート、金融機関との関係づくりのお手伝いです。

―― おお、それだと弁護士さんとの顧問契約のハードルが下がります。

藤堂 トラブルは毎月起こるとは限りませんが、資金繰りは毎月のことですから。

―― 弁護士として、そして融資に強い中小企業診断士としての両方。

藤堂 そのとおりです。

―― 融資のご相談から顧問契約に至ったことも。

藤堂 トラブル時の弁護士としての対応のみならず、「中小企業診断士として、融資の借り方についても相談にのりますよ、ご希望があれば金融機関さんにも同行しますよ」とお伝えしたところ、「ぜひお願いします」と言われまして、ええ、何度か。

―― じゃ、藤堂さんも顧客と金融機関へ同行するんですね。

藤堂 もちろん行きますよ。

―― そこでお尋ねしたいことがあるんです。士業が金融機関に顧客と同行するときのコツ。

藤堂 うーん、私の場合は…。

(第5回に続きます)


藤堂武久弁護士/中小企業診断士インタビュー <全5回>
「ダブル資格の活かし方は?」

【もくじ】
1/独立直後はつらくて心配される日々
2/自分では集客できないから
3/「楽しそう」と思ってもらえる発信
4/顧問契約のハードルを下げる
5/士業が顧客と金融機関に同行するときは


●藤堂武久さん公式サイトはこちら

●取材協力 一般社団法人融資コンサルタント協会

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