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質問「金融機関との関係構築。顧客側から積極的にアプローチする理由は?」

金融機関と顧客の橋渡し役になることで、金融機関からも重宝される専門家となります。

ネクストフェイズが運営する一般社団法人融資コンサルタント協会では、会員からのメールや電話、ご来訪などによる個別相談にのったり、活動報告をいただいたりしています。

先日ある中小企業診断士の会員から、金融機関との関係構築について質問をいただきました。

※一般社団法人融資コンサルタント協会サイトはこちら

 

金融機関との関係を築くまでの流れ

中小企業診断士
今まで取引が全くない金融機関へ
初めて融資を申し込む場合

希望融資額がたとえ少額であっても
受け付けてくれないと思いますが

この認識は間違いないですか?

ヒガシカワ
基本的には

その認識で間違いないです

中小企業診断士
ありがとうございます

では、金融機関との関係を構築するために
まずは法人の普通預金口座を申し込み

数か月たってから
初めて融資を申し込もうと思うのですが

この流れに問題はないでしょうか?


 
こんにちは。株式会社ネクストフェイズのキドです。金融機関との関係構築。いざというときの融資相談に備えて、顧客や専門家からの積極的なアプローチは重要です。しかし、なぜ「顧客側から」なのでしょうか?そんな専門家目線での疑問となります。
 

積極的なコミュニケーションとは?

ヒガシカワ
口座を作っただけでは

金融機関との関係性が構築できたとは
言えないんです

中小企業診断士
え、そうなんですか!?
ヒガシカワ
はい

預金口座を作成したうえで
毎月、当該金融機関との
コミュニケーションが必要になります

中小企業診断士
コミュニケーション…
具体的にはどういった?

ヒガシカワ
たとえば

「口座開設した後に金融機関に対して
事業計画書を提出し
毎月、月次事業報告書を提出した上で、
前月の業況報告を行う」

といったアクションを取ることです

このように
金融機関とのコミュニケーションを
にしたうえで

積極的に情報提供を行うことが
必要になります


 

関係構築に要する期間

中小企業診断士
なるほど

コミュニケーションをとる期間
どれくらい必要でしょうか?

ヒガシカワ
少なくとも

6ヶ月ぐらいの期間は
必要になるでしょうね

中小企業診断士
そうなんですね…

話はわかるのですが
少し納得できない点が…


 

なぜ顧客側が積極的にアプローチしなければいけない?

中小企業診断士
金融機関はお金を貸すことで利益を上げ
存続していく企業体
にも関らず

なぜ顧客側
そこまでの労力を必要とされるのでしょうか

事実として受け入れるには
少々納得できないのですが…

ヒガシカワ
お気持ちはわかります

しかし、今の金融機関は
担当者の「情報収集能力」も
「情報分析能力」も不足していることが
少なくありません

そのため、専門家がサポートしない限り
融資審査が有利になるような稟議書を
あげていただく確率はとても低いです

中小企業診断士
はい

ヒガシカワ
事業者の融資審査を少しでも有利にするため
こちらから情報提供していることを理解いただければ

納得できないながらも、私たちが行うべきことが
理解いただけると思います


 

企業と銀行はパートナー、上下関係はない

キド
で、このやりとりはこの後どうなったんです?
ヒガシカワ
今のところ
ここまでやねん
キド
ご理解くださったでしょうか?

ヒガシカワ
疑問があったら
また連絡をくれはる方やから
心配ないと思う

僕もていねいに説明を続けるつもりやで


 
私も少し考えてみて、さらに社長に質問してみました。

 

キド
結局、企業と銀行は
パートナーって関係なんでしょうかね

顧客と業者、ではなく

ヒガシカワ
それは近い考え方かもしれんね

事業を営んでなかったら、
銀行って貯金するところ、住宅ローン組むところ、
ってイメージしかないもん

キド
僕もATMで現金おろすところ
くらいのつきあいしかないです
ヒガシカワ
でも事業を始めると
銀行はビジネスパートナーやねん

融資してくれるところ、というより
こちらの状況に応じてあれこれ提案したり
アドバイスもしてくれるしね

キド
なるほど

となると
なおさら上手につきあっていきたいものですね


 


相談者さんからもあったとおり、「なぜ顧客側が」という気持ちになるのも無理はないと思います。しかし、金融機関もコロナ禍により従来の審査を行うことが出来ず、結果、担当者が自らの能力を培う機会を失ったのも事実です。

相談者さんがその過程や現状に納得しきれないとのこと、記事を書いている私自身も同感です。しかし同時に、士業・コンサルタントの重要な業務のひとつは、顧客の融資審査を「より有利に」導くことではないかとも私は思うのです。コロナの前・後に関わらず、です。

「一介のマーケターが何を偉そうに」と思われるかもしれません。しかし体制を変えられない以上、そうしたひとつの目的に対して各個人が意思決定することのほうが、より事業者に貢献できるのではないかと思うのです。

ネクストフェイズのセミナーでは、知識・ノウハウだけでなく、専門家としてのマインドセットについてもお伝えしております。

※融資に関する質問などにもその場でお答えします

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