- 2016-5-24
- 金融機関との関係づくり
- 金融機関とのつきあい方

銀行には、持って行っていい【おみやげ】と、持って行くべきではない【おみやげ】があります。
こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
用事もないのに銀行を訪ねていくのは、抵抗ありますよね。
また、手ぶらで行くのも、行きづらいと思います。
かといって、どんな【おみやげ】を持って行けばいいかわからない。
銀行に持って行ってはいけない【おみやげ】は、何かと言うと、
「お菓子やお酒などの差し入れ」なんですね。
銀行はお金を貸しているという立場上、顧客から(特に融資先から)物を差し入れされるのをいやがります。
差し入れした顧客が融資先だった場合、その顧客から依頼された融資が断りにくくなるからです。
また、「あの顧客と癒着している」と見られるのは、銀行員にとって、非常にまずい評価となります。
また、融資先ではないからと、ある顧客からの差し入れを受け取ってしまうと、融資先である別の顧客から、
「なぜ、あの人の差し入れは受け取って、私の差し入れは受け取らんねん!」
とクレームになります。
そんなつまらないトラブルを避けたいが故に、銀行員は誰からも差し入れを受け取りたくないのです。
では、どういう【おみやげ】なら喜んでくれるかと言うと、
【お金のかからないおみやげ】なら抵抗なく受け取ってもらえます。
私は隔週で、「経営サポート情報」というA4版1枚のチラシを作っています。
これは、「中小企業の経営者が知っておけば、自社の経営に役立つ情報」を提供することを目的にして
書いているものです。
このチラシは、顧問先の経営者や、知り合いの士業の方々に送っているものなのですが、
仲良くなった銀行の支店長や貸付担当役席を訪問するときにも持参しています。
持参するチラシは、一番下に書いてあるの<発行者>の部分を、私の名前ではなく、
その支店名に変えておきます。そして、
「このチラシを取引先の経営者への情報提供ツールとしてお使いください」
といって渡すのです。
渉外担当者が自らの担当先を訪問するときに、手ぶらで行くよりも、「何か役立つ情報」を持って行くと
顧客も喜びますし、担当者も訪問しやすくなります。
しかし、普段の業務に追われている身としては、「何か役立つ情報」を集めるたりまとめたりする時間も
なかなかありません。
結局、手ぶらで訪問することが多くなります。
そんな渉外担当者が顧客を訪問しやすくするツールを提供すれば、銀行側にとってはとても助かります。
それにA4版1枚のチラシなので、高価なものではありませんから、受け取るほうも抵抗なく受け取ってくれます。
持参したときには、当然そのチラシの内容の話題になりますから、会話のネタに悩むこともありません。
このチラシは、銀行を抵抗なく訪問できるツールになるということ以外に、
「自分のことを、その銀行の顧客にアピールできる」というメリットもあります。
銀行の支店の周辺に同様のチラシを配布しようと思えば、費用と労力がかかります。
それだけの費用と労力をかけても、自分が顧客にしたいと思っている経営者たちに届くとは限りません。
しかし、渉外担当者が配布してくれるのであれば、確実に経営者に届けてくれますし、
その記事に興味をもった経営者がいれば、直接紹介してくれます。
隔週ごとに届ける必要はありません。月に1度2枚まとめて届けてもいいのです。
別に隔週発行しなくても、月に1枚でもいいかもしれません。
自分ひとりで毎週書くのが難しいのであれば、他の専門家と組めば、それぞれ月に1枚書くだけで、
隔週発行できます。
銀行に届けに行く役割を自分がすればいいだけですから。
自分の顧問先・クライアントに対するサービスのついでに作るもので、銀行に喜んでもらえ、
なおかつ、自分の宣伝にもつながる。
A4たった1枚情報をまとめる時間を考えれば、費用対効果は非常に高いものとなりますよ。
ネクストフェイズでは、銀行員がもらって喜ぶ【おみやげ】を隔週ごとに渡しています。
その【おみやげ】のおかげで、支店長や貸付担当役席との距離が、とても近づき、
顧客の紹介につながっています。
そんな銀行員がもらって喜ぶ【おみやげ】を見つけるためのヒントが手に入ります。
●「融資に強いFP・士業になる方法」セミナー
https://www.npc.bz/fp-shigyou/
(東京) 6月4日(土)、6日(月)、7日(火)、22日(水)、23日(木)、24日(金)
(大阪) 5月27日(金)、28日(土)、30日(月)、6月9日(木)、10日(金)
※6月以降も日程あり。詳しくはサイトをご参照ください。