質問「カードローンを使っている場合は、創業融資は借りられますか？」

金額によっては、借りられないこともあるようです。

こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
ネクストフェイズが運営する融資コンサルタント協会では、会員からのメールや電話、ご来訪などによる個別相談にのったり、活動報告をいただいたりしています。

先日ある行政書士の会員より、創業融資について質問をいただきました。

※一般社団法人融資コンサルタント協会サイトはこちら

創業融資の相談がHP経由でありました

行政書士

この度、
「創業融資の相談をしたい」
という電話があり、明日、面談することになりました。

ヒガシカワ

それはよかったですね。
何を見て、連絡されたのでしょう？

行政書士

「事務所のホームページを見て連絡した」
とのことでした。

ヒガシカワ

創業融資サポート案件は、ホームページ経由で獲得できますからね。
これからも期待できますね。

行政書士

ええ、そうなればいいのですが。

依頼者の概要

ヒガシカワ

ところで、その依頼者は、どの業種で創業されようとして、どれぐらい借りたいと考えられているのですか？

行政書士

美容院を開業されようとしています。
男性の方で、業歴は12年ほどです。
800万円ほど借りたいらしいです。

ヒガシカワ

自己資金150万円で800万円ですか。
少し、自己資金が少ないですが、
100万円の自己資金しかなくて、800万円借りられた例も
あるので、業歴も12年あることだし、
無理と言うわけではありませんね。

カードローンを使っている場合は、創業融資は借りられますか？

行政書士

ただ、ひとつ気になる点が･･･

ヒガシカワ

気になる点？

行政書士

現在、カードローンが70万円ほどあるとのことなのです。
カードローンを使っている場合は、創業融資は借りられますか？

ヒガシカワ

70万円ですか。微妙な金額ですね。

行政書士

微妙な金額とは、どういうことですか？

残高がどれぐらいあれば、断られる？

ヒガシカワ

今までの経験だと、消費者ローンやカードローンの借入残高が100万円以上ある場合は、融資を断られることが多かったです。
50万円なら、融資してもらえた例もあったので、70万円なら「微妙な金額」と思ったのです。

行政書士

70万円の場合、どうなると思われますか？

ヒガシカワ

個人的な意見になるのですが、かなり難しいと思います。
公庫には、自己資金の規定は正式にはありませんが、
信用保証協会には、明確な規定があります。
そのうちの一つに
「自己資金＝創業のために用意していた資金―借入金」
というのがありますので、自己資金が150万円あっても、
カードローンが70万円あるということになれば、
信用保証協会が見た場合は、自己資金総額が80万円と
いうことになります。
80万円の自己資金で800万円借りるのは、かなり難しいでしょう。
公庫も信用保証協会も、融資の審査に関しては、
同じような考え方をするので、
かなり難しくなるのではないかという結論になります。

行政書士

わかりました。
それでは、その内容を依頼者に伝え、
「まず、カードローンの残高を減らしてから、
創業融資を申し込んだ方がよいのでは」
とアドバイスするようにします。

ヒガシカワ

そうですね。そうされるといいと思いますよ。
自己資金が少ないまま、ビジネスを始めた場合、
上手くいかなくなることが多いので、
ここで、無理に借りさせない方が親切だと思います。
私たちは、借りるお手伝いをするのが目的ではなく、
依頼者のビジネスを成功に導くのが
目的ですからね。
あえて、ここで、借りさせないというアドバイスも
重要だと思います。

　
創業融資サポートは、そんなに難しくありません。
条件が揃っていれば、必ず、融資してもらえるからです。

依頼者の話を詳しく聞くことで、その依頼者が
「借りられる創業者」か「借りられない創業者」か
目利きすることができます。

「借りられない創業者」であっても、
「借りられない理由」を把握することができれば、
適切なアドバイスをして、「借りられる創業者」に
変えることができます。

そんな、創業融資に関する目利き力を高める為のヒントが手に入ります。

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