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リスケ中でも、新型コロナウイルス感染症特別貸付を借りられるのか

ネクストフェイズに寄せられる中で、いちばん多い質問かもしれません。

こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。

ネクストフェイズのお客さま、また一般社団法人融資コンサルタント協会の会員は、おもに士業や各種コンサルタントです。が、近ごろ一般の中小企業経営者や個人事業主と思われる方々から、新型コロナウイルス感染症特別貸付に関する相談や問い合わせ、質問が数多く届いています。

なかでも多いのが、こちらの質問です。

現在リスケ中ですが、
【新型コロナウイルス感染症特別貸付】を借りることができますか?

リスケとは、リスケジュール。金融機関からの融資に対する毎月の返済が厳しくなったため、金融機関との交渉を経て、返済可能な金額・期間などに変更することです。

つまりリスケ中とは、現在の債務の返済が難しく、毎月の金額変更を行ったり期間を延ばしたりしている状態のことです。

すでに財務状況が厳しい企業・個人事業主でも、新型コロナウイルス感染症特別貸付を利用できるのでしょうか。

リスケ企業は、新型コロナウイルス感染症特別貸付を借りられるのか

一般的に金融機関は、リスケをしている先に追加で融資をすることは、まずありません。

しかし今回の新型コロナウイルス感染症特別貸付では、
リスケをしている企業でも借りることができたという事例が結構あります。
 

リスケ企業が新型コロナウイルス感染症特別貸付に申し込んだ事例

一般社団法人融資コンサルタント協会の会員からの情報です。
いくつかの事例を紹介してくれました。

(1)8年リスケ中の製造業 → 2,000万円実行

(2)1年リスケ中の建設業 → 2,000万円実行
旧債務が1,000万円残っていたため、合算して2,000万円実行。
真水(新たに手許に資金が残った金額)分は、1,000万円です。

(3)リスケ申し入れを検討していた卸売業 → 2,000万円実行

(4)8年リスケ中の食品加工業 → 謝絶(=NG)

(5)2019年8月にリスケ開始 → 1,000万円実行
旧債務が800万円残っていたため、200万円の追加融資と既存借入金との一本化を依頼し、返済期間も15年に延長。
 

借りられる金額の目安

リスケしている旧債務の金額にもよりますが、ネクストフェイズに寄せられた事例によると、
貸出額2,000万円というケースをよく見かけます。

また、「旧債務の当初借入額までならOK」と言われた事例もあるようです。
 

借りられるか借りられないかのポイント

借りられた事例の内容を聞いてみると、借りられるか借りられないかのポイントは、
「返済できる可能性があるか」のようです。

ただし、その企業の財務内容や経営状況にもよりますので、
必ずしも事例のようになるとは言えません。その点はあらかじめご了承ください。

(1)返済額が、現在と同額かそれ以下の場合

新たな融資の返済期間を長くすることで、リスケ中の返済額より新たな融資の返済額が下回る場合は、借りられる可能性が高いようです。

(例)
リスケ中の債務の現在残高:1,000万円
当該債務の当初借入額:2,000万円
当該債務の当初毎月返済額:23.8万円(7年返済)
リスケ中の債務の毎月返済額:12万円(12万円減額)

新たな融資の金額:2,000万円(真水分1,000万円)
新たな融資の返済期間:15年(300回返済)
新たな融資の毎月返済額:11.1万円

 
つまり、

リスケ中の債務の毎月返済額:12万円 > 新たな融資の毎月返済額:11.1万円

 
この例の場合、リスケ中の返済額より新たな融資の返済額が下回っているので、
「返済可能」と判断されるようです。

(2)返済できる根拠を伝えた場合

「現在リスケ中だが、新型コロナウイルスがおさまった後に返済できる可能性がある
という根拠を示すことにより、融資を引き出せた事例もあります。

「現状でもまともに返済できないのに、新たに借りて返済が増えれば返せるわけがない」
と通常では判断されますが、

こういう理由があるので、たとえ返済が増えたとしても、何とか返していけます」
という根拠を説明する資料を添付することが重要です。

通常ならその根拠に対しても厳しく審査しますが、
今は金融機関側も「救える可能性がある企業はなるべく支援しよう」というスタンスです。

金融機関がある程度納得しやすい資料を企業側から出すことで、
語弊を恐れずに言えば、大目に見てくれる傾向があるようです。

返済根拠の説明として納得してもらいやすい資料は、以下のとおりです。

●資金繰り表
●必要とする資金額の説明書
●融資依頼書兼経営計画書

 
ただし、あまりにも「夢物語」のような根拠だと、金融機関もまったく相手にしてくれません。くれぐれもその点にはお気をつけください。

また上記資料については、以前のブログからフォーマットをダウンロードいただけます。

●今から公庫に行かずに【コロナウイルス感染症特別貸付】に申し込む方法

 

相談は顧問税理士や融資コンサルタント協会の会員へ

このように「返済状況」や「資料を準備する努力」により、リスケ中でも借りられることがあります。

●今、自分が借りられる可能性のある返済状況かどうかわからない
●返済できる根拠を伝える資料なんか作れない

 
そんな経営者・個人事業主のみなさん、
顧問税理士がおられたらその方に、
また身近に相談相手がいない場合、以下のページからお近くの融資コンサルタントを検索してご相談ください。

●一般社団法人融資コンサルタント協会 会員検索ページ

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