- 2019-7-19
- 融資サポート
- 日本政策金融公庫, 日本政策金融公庫に聞いた質問, 融資コンサルタント協会, 金融機関とのつきあい方, 金融機関の内側
公庫では、あまり長期間の融資は取り扱っていません。
こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
【日本政策金融公庫に聞いた27の質問】の9回目です。
今回は、
●「設備資金の返済期間の延長」
●「創業者へのリスケ」
●「融資の年齢制限」
●「海外進出への融資」
●「公庫の取引先や売上規模」
についてお伝えします。
設備資金について、公庫は規定の返済期間を延長してくれますか?
公庫が行う設備投資の返済期間は20年が最長ですね。
ただ、自社ビルとか買う場合って、耐用年数にもかかわると思うのですが、もう少し伸ばして欲しいという希望があります。
そういう場合には、最終一括みたいなかたちで、
返済期間を延ばしてもらえる方法ってあるのでしょうか?
20年が最長になりますか。
個別のご事情はいろいろおありだと思いますけれども、特別貸付制度においてはこの制度の規定の範囲内でご利用をいただくことになっています。
普通貸付は、とくに使い道を定めずにご融資をする制度なのですが、こちらは金融公庫の制度設計自体が定められた期間を前提としたご融資になっていますので、こちらも、特に延長するということはございません。
民間金融機関さんがご融資をしているような不動産のローンで、30年とか、35年というものがあります。
それを公庫で、どうしてもご利用になりたいというご要望もないわけではないんですけども、私どもにはそういった長期のメニューがありませんので、制度の範囲内でうまく嵌まってこないとお取り扱いが難しいのかなというふうに言わざるを得ないかということです。
創業者に対して、公庫はリスケに応じてくれるでしょうか?
開業をしたばかりなので、なかなか、いろいろうまくいかないことがあるかと思います。
その際に、リスケジュールって応じていただけるのでしょうか。
もし仮にできたとしても、タイムリミットというか、タイミングとかあると思うので、もしそういったものがあれば、教えていただければと思います。
特に創業期のお客様におかれましては、そういういろんなリスクがありますので、難しい面もあるかと思います。
そういったことを加味させていただき、創業融資を行う際にはあらかじめ、一定期間の元金の据え置き期間も準備させていただいています。
ただ、予期していないような災害であるとか、いろんな外部要因によりまして、どうしても当初のスケジュールどおり返済が難しいということであれば、ご相談を承っておりますので、お申し出いただければというふうには思っています。
ご利用をいただいてから何カ月間はそういったものは承れないであるとか、これをやったら二度とお取り引きができませんよとか、そういうお話はいたしておりません。
ただ、いたずらにお支払いを先延ばしにすること自体がいいということではないと思いますし、必要な場合は今の状況と、今後こんなかたちで建て直しをしていくので、こういうかたちで返済をさせてもらえれば、資金繰りなり収支のほうが回るのでどうだろうかと、提案させていただくこともございます。
困ったことが起きれば、ご相談をいただければいいのかなというふうに思っております。
融資に当たって年齢制限はありますか?
それとも、あまり年齢は関係ないのでしょうか?
ただ、あまりご高齢な方が、個人のご利用でお申し込みをされるようなケースでは、多少考慮する場合もないとは言えません。
代表者の方が今ご高齢であっても、それは別に、じゃあ後5年以内でご返済くださいとか、そういう対応はさせていただきます。
海外進出に関する融資制度はありますか?
最近も、海外展開に取り組む企業で、財務体質強化したいので、融資を申し込みたいというご相談を受けました。これは、輸出するというレベルの企業が対象になるのか、それとも駐在員事務所として進出段階の企業でも大丈夫なのでしょうか?
現地法人を設立しなければ対象にならないのでしょうか?
大きな金額じゃなくても、海外展開資金という制度でお取り扱いをさせていただいています。
ただ、高額の資金が必要になる企業になってくると、私どもの国民生活事業部ではなく、別部署である中小企業事業で取り扱わせていただくことになると思います。
そんな大きな金額じゃなくても、300万円とか500万円といった、ちょっと販路拡大で、いろいろやるんだという資金であれば、私たち国民生活事業部でもお話しをさせていただくことが多いですね。
例えば、海外の展示会に出展をするとか、海外向けのホームページを作るというのも、それに当たるんですよね。そのレベルでいいそうです。
公庫が取引をしている業種や売上規模は?
日本政策金融公庫の融資スタンスや、担当者の考え方を知っておけば、
創業融資をはじめ各融資をとてもスムーズに借りることができます。
しかし一般的に、
事業者はもちろん士業やコンサルタントにとっても、公庫の姿勢を知る機会はなかなかありません。
融資に詳しい専門家は、公庫の担当者達との人脈を作って直接聞いたり、自ら多くの融資案件のサポートを行いながら経験を積むことで、知識を豊かにしたり、最新情報に触れたりしています。
そんな、創業融資のサポートができるようになるためのヒントが手に入ります。
●元・金融機関融資担当が講師! 「融資に強い士業・FPになる方法」セミナー
※東京・大阪ともに複数日程あり
※事業者のみなさまへ
「資金繰りに不安があるので融資を申し込みたいが、どうしていいかわからない」
「顧問税理士がおらず、身近にお金のことを相談できる相手がいない」
といった悩みがありましたら、
ネクストフェイズが運営する一般社団法人融資コンサルタント協会のページから、
お近くの会員を検索し、連絡を取ってご相談ください。
※近隣に会員が見つからなければ、地域を広げ、「遠距離対応可」にチェックを入れて再度検索ください
※ネクストフェイズおよび融資コンサルタント協会は会員の紹介や個別の取り次ぎを一切行っておりません
ネクストフェイズ代表・ヒガシカワが行う融資の専門研修を受講し、
中小企業のお役に立ちたいと願う、
税理士をはじめ士業・コンサルタントなど勉強熱心な会員が、全国に約600名います。