融資支援ノウハウ習得セミナー【オンライン・東京・大阪】

- 【オンライン】
- 2026年 10月29日(木)・11月2日(月)・11月10日(火)・11月18日(水)・11月25日(水)
- 【東京】
- 2026年 10月23日(金)・11月5日(木)
- 【大阪】
- 2026年 10月30日(金)・11月9日(月)・11月30日(月)

債務返済時の経営者の本音は、もし通常時なら、「できるだけ元金を減らしたい」。しかし財務状況によって、専門家として「今は利息のみの支払いにとどめましょう」とアドバイスする局面が多々あります。
【この記事のポイント(要約)】
「資金繰りが厳しくなってきたので、銀行への返済を見直したい」――。顧客の経営者からこのような相談を受けたら、あなたはどのようなアドバイス、提案をしますか?
金融実務でのリスケジュール(返済期間、月々の返済額等の条件変更)の手法には、いくつかのパターンがあります。が、もっとも現場で採用され、銀行の審査も通りやすいのは、圧倒的に「元金据え置き(利息のみの支払い)」です。
一方、「むしろ経営者側はこう考えるのでは?」と思う士業・コンサルタントもいるかもしれません。
上のように想像して、「なぜ返済期間の延長(毎月の返済額を減らして少しずつ返す)ではなく、元金据え置きになるの?」と疑問を持つこともあるでしょう。
今回は実務におけるリスケ手法の優先順位と、経営者の本音、「元金据え置き」を優先すべき理由とともに、士業・コンサルタントが顧客へアドバイスする際のポイントを整理してお伝えします。
※なおネクストフェイズは、事業者への個別アドバイスを行っていません。ご相談のある事業者は、ネクストフェイズが運営する一般社団法人融資コンサルタント協会の会員を検索して気軽に連絡を取ってください。融資の専門研修を受けた融資コンサルタントが、全国に1,000名以上います。初回相談無料、また遠距離対応可の融資コンサルタントもいます
銀行の稟議の通りやすさや、現場での採用頻度を整理すると以下のようになります。
| 順位 | 手法 | 頻度・ 通りやすさ | 実務上の特徴 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 元金据え置き | ★★★★★ (圧倒的最多) | 手続きがスムーズで、即効性のある資金繰り改善効果が得られる。 |
| 2位 | 返済期間の延長 | ★★★★☆ (非常に多い) | 据置期間終了後や、毎月の負担を少しだけ軽減したい場合に選ばれる。 |
| 3位 | テールヘビー | ★★☆☆☆ (限定的) | リスケを繰り返した最終局面で、最終回に残り全額を乗せるケースが多い。 |
| 4位 | 返済順位の変更 | ★☆☆☆☆ (極めて稀) | 銀行間の利害調整が難しく、特殊な再生案件に限られる。 |
| 5位 | 金利の減免 | × (原則不可) | 銀行に直接損失が出るため、法的整理等の超特例以外は通らない。 |
以下は、よくある各手法のイメージ比較です。
当初の計画から、①期間の延長、②元金据え置き、それぞれのリスケを行った場合のイメージです。
| 返済手法 | 月々の返済額(負担感) | 完済までの期間 | メリット・特徴 | デメリット・留意点 |
|---|---|---|---|---|
| 当初の均等割 | 通常水準 (元金+利息) | 当初の期日通り | 計画通りに元金が減少し、利息負担も最小限で済む | 業績悪化時に資金繰りを強く圧迫する |
| ① 期間の延長 | 減少 (小〜中) ※元金を薄く長く配分 | 当初より延びる | 毎月のキャッシュアウトを恒常的に引き下げられる | 返済期間が長期化するため、総支払利息が増加する |
| ② 元金据え置き | 激減(大) ※利息の支払いのみ | 据置期間分だけ後ズレ | 一時的にキャッシュフローを大幅に改善できる(緊急避難的) | 据置期間終了後に元の返済負担が再開(または増加)する |
「できれば少しずつでも元金を減らし続けたいのでは?」という考えもあるでしょう。しかし専門家としては「会社の命(キャッシュ)を守ること」を最優先に助言し、もちろん経営者も受け入れます。その理由をご説明しましょう。
たとえば、毎月50万円の返済がある企業の場合:
会社が倒産するのは「赤字になった時」ではなく「現金が底をついた時」です。手元資金が枯渇しかけている局面では、元金を減らすことよりも、1円でも多くの現金を社内に残す「強力な止血」が必要不可欠です。
毎月資金繰りに追われていると、経営者は「来月の返済をどうするか」で頭がいっぱいになり、本業の改善に手が回りません。
いったん元金返済をゼロにすることで精神的な余裕が生まれ、売上回復やコスト削減といった根本的な改善策に集中できるようになります。
クライアントの財務状況や傷の深さに応じて、以下のように使い分けるのが実務上のセオリーです。
ほとんどの経営者は「借金を減らしたい」より、「返済をすべて止めたい」という心理状態です。しかし、もし、相談してきた経営者がリスケをためらったり、不十分な条件変更を選ぼうとしたら、その背景には、「元金が減らないことへの恐怖」や「銀行にどう思われるかという不安」があることを理解しましょう。
ここで士業・コンサルタントが果たすべき役割は 経営者の心理を受け止め、さらに銀行側の審査事情も汲んだ上で、
という現実的かつ安全なシナリオを提示することです。
そもそも専門家に相談が寄せられる時点で、その企業の手元資金はかなり厳しい状態です。「出ていくキャッシュを少しでも抑えたい」と考えている経営者は、元金据え置きを勧める専門家のアドバイスにきっと安心するでしょう。
資金繰りに悩む中小・零細企業がいれば、ぜひ経営者の心情にも寄り添いながら、最適なリスケ手法の選択をサポートしたいものです。
A1. 初回交渉での合意は原則として困難です。
銀行側には「最終期日に残った巨額の元金を本当に返せるのか」という懸念が生じるため、最初のリスケ段階では審査が通りにくくなります。テールヘビーは、元金据置や期間延長を複数回繰り返し、これ以上期日を延ばせなくなった最終局面で採用されるのが一般的です。
A2. 「半年〜1年間」で設定するのが実務の基本です。
いきなり数年間の据置を申請すると銀行の稟議が通りにくくなります。まずは「1年」で交渉し、その1年間で業績回復に専念した上で、状況に応じて再度のリスケや期間延長を検討するのが王道のアプローチです。
A3. 原則として据置期間中の新規融資は極めて難しくなります。
ただし、経営改善計画が順調に進捗し、据置期間終了後に正常返済へ復帰して実績を重ねれば、再び新規融資の土台に乗せることが可能です。まずは「会社の資金ショートを防ぎ、本業を立て直すこと」を最優先に位置づけて支援しましょう。
これから融資支援に取り組みたい士業・コンサルタントに向けて、融資の流れの全体像を見渡しながら実践的なノウハウをお伝えする「融資支援ノウハウ習得セミナー」を開催しています。
元銀行員でなくても問題ありません。これまでも多くの初心者が学び、現在中小・零細企業に融資支援を行っています。また受講後に「融資アドバイス」の看板を掲げ、新規顧客開拓に活かすようになった士業・コンサルタントも多数います。
一方、元銀行員の士業・コンサルタントが、現場の最新知識を再確認するために受講するケースも近ごろ増えています。金利がある時代になり、金融機関の融資スタンスが大きく変化してきていることも影響しているでしょう。
今の金融機関の考え方や判断基準はもちろん、融資実務の流れ、報酬の考え方、専門家としての関わり方まで、初学者にもわかりやすくお伝えします。ぜひお気軽にご活用ください。
「融資支援ノウハウ習得セミナー」通常料金 5,610円 → 無料キャンペーン中

※顧客の融資に関する個別質問などにもその場でお答えします
© 2019 株式会社ネクストフェイズ