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どう関与する? 専門家が支援して実現した「経営者保証解除」、資格ごとの成功事例4選

経営者保証の解除支援は、士業・コンサルタントにとって新しい業務の柱のひとつになります。

こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。

中小企業経営者にとって「借入のたびに個人保証を求められる」状況は、長年の不安要因でした。新規投資や事業拡大の決断に制約が生じ、社長本人や家族にも精神的な重圧がかかります。

一方で近年は、金融庁や中小企業庁が保証解除を進める方針を示し、制度も整ってきました。しかし、実際に保証解除を実現するためには、金融機関に「保証を外しても返済リスクが低い」と納得してもらえる説明が必要です。ここで専門家の支援が力を発揮します。

今回は、税理士・中小企業診断士・行政書士・財務コンサルタントが関わって成功に導いた4つの事例をご紹介します。いずれもネクストフェイズの「経営者保証解除支援ノウハウセミナー」受講者や、融資コンサルティング協会の会員士業から寄せられた報告です。なお特定を避けるため、一部を改変しています。

※なおネクストフェイズは、事業者への個別アドバイスを行っていません。ご相談のある事業者は、ネクストフェイズが運営する一般社団法人融資コンサルタント協会の会員を検索して気軽に連絡を取ってください。融資の専門研修を受けた融資コンサルタントが、全国に1,000名以上います

事例1:数字の整理で金融機関の評価を変えた税理士の取り組み

A税理士は、自分の顧問先の小規模製造業が、毎回の借入で経営者保証を求められていることが気になっていました。決算は黒字でしたが、月次資金繰り表などの管理資料が整っておらず、金融機関からは「数字で語れない会社」と見られていたのです。

そこでAさんは経営者に「政府の方針が変わった、御社は保証解除の可能性がある」と伝え、3年間分の決算を金融機関が理解しやすい形に再整理しました。さらに月次資金繰り表を整備し、資金の流れを把握できる体制を整備。主要取引先との安定契約も資料化し、収益基盤を数字で裏づけました。

定期的に金融機関への説明を重ねるうちに、担当者の評価が変化。新規融資から保証が外れ、やがて既存融資の一部も解除に成功しました。

税理士にとって強みを発揮しやすいのが、「数字を整理し金融機関に伝える力」です。日常業務の延長で保証解除という大きな成果につながり、既存顧問先に対して「営業なし」で新たな価値を示せる好例といえます。

事例2:大きな運転資金需要を抱える卸売業を救った中小企業診断士

ある卸売業の企業は、輸入仕入が多く支払いが先行するため、常に多額の運転資金が必要。複数の金融機関から総額1.5億円を借入れ、そのすべてに経営者保証をつけていた社長は、不安を拭えずにいました。

同じ不安を共有する経営者仲間からの紹介で支援に入ったのが、B中小企業診断士。彼は売掛金回収在庫水準を整理し、月次資金繰り表を整備。仕入と入金のタイムラグを金融機関に説明できるようにしました。さらに、仕入先分散・在庫圧縮といったリスク対策を組み込んだ経営改善計画を策定。取引先ごとの採算を明確にし、利益率改善の道筋を示しました。

また「経営者保証に関するガイドライン」に沿った交渉資料を提示すると、メインバンクが保証解除に応じ、追加融資も無保証で実行。他行も次々に追随し、全融資からの保証解除が実現しました。

得意分野の経営改善や資金繰りの知見を発揮することで、「新規客からの自然に相談や引き合い」を得られやすいのが助かる、とB診断士。今後は経営者保証解除の支援も大きくアピールして活動を行うのだそうです。

事例3:行政書士が承継の不安を解消、建設業の保証解除に成功

C行政書士は、許認可でおつきあいのある建設業の顧客が数多くいます。そのうちの1つが、創業者の高齢化による二代目への承継を控えていました。しかし借入にはすべて創業者が保証人として残っており、引き継ぎ後も新社長に責任が続く状況。「それだけが心配」と、二代目は不安を隠しません。

そこでC行政書士が「個人保証解除のお手伝いなら私が」と申し出て、後継者の信頼性を証明する資料を作成。受注実績や資格、取引先からの評価を整理し、金融機関に提示しました。また、あわせて5年間の経営改善計画を策定し、将来の利益予測を数値で示しました。

さらに、中小企業庁の「事業承継に伴う保証解除制度」を活用。前経営者と後継者の双方の保証を不要とする枠組みを明示し、金融機関が安心して承継を認められる状況を整えました。

結果、新規融資では保証が不要となり、既存融資も段階的に解除。創業者は安心して引退でき、後継者は制約のない経営を実現しました。

Cさんいわく経営者保証解除の支援は、行政書士にとって「本業にプラスして売上を作れる」新たな付加価値サービス。「同業界の顧客が多いので、1件でも経験すれば他社のケースに応用しやすい」「あのときしっかり学んでよかった」と喜んでいます。

事例4:赤字からの再建を支えた財務コンサルタントの戦略

D財務コンサルタントの飲食関連サービス業の顧問先は、数年にわたり赤字が続き、金融機関の信頼を失っていました。借入条件も厳しく、社長自身「保証解除など無理」と考えていました。

そこでDさんは、まず赤字要因を徹底分析。不採算店舗の閉鎖仕入条件の見直しを提案し、収益体質の改善を進めました。同時に、3年間の経営改善計画を作成。四半期ごとに金融機関へ進捗を報告し、改善の「見える化」を徹底しました。

計画通り黒字化を達成すると、金融機関の姿勢は一変。新規融資において保証解除が認められるまでになりました。「専門家が一緒に金融機関へ説明してくれたから信頼が戻った」と社長から感謝されて、Dさんもたいへんうれしかったそうです。

D財務コンサルタントにとって経営者保証解除の支援業務の魅力は、「改善に前向きな企業と長くつきあえる」こと。企業の信頼回復保証解除を同時に実現できるお手伝いができて、自分の仕事に将来性を感じられるようになったとのことです。

専門家の支援が経営者保証解除を実現する

4つの事例に共通しているのは「専門家が数字と資料を整え、金融機関への説明を補強したこと」です。経営者一人では難しい準備や交渉も、専門家が伴走することで金融機関は安心し、保証解除が現実のものとなります。

保証が外れれば、投資や経営判断の自由度は大きく広がり、関与できる期間も長くなるでしょう。また「同じ目標に向かってともに努力しよう」と前向きで協力的な経営者との仕事なので、業務も進めやすいのです。


顧客の資金調達をより力強く支援したい、また新しい業務の柱を求めている士業・コンサルタントに向け、ネクストフェイズは「経営者保証解除支援ノウハウセミナー」を開催しています。

本セミナーでは、以下の内容を具体的に学べます。

  • 金融庁や中小企業庁の最新方針制度の整理
  • 金融機関が保証解除を前向きに検討するための準備・交渉プロセス
  • 専門家支援を価値化する報酬設定の実例 など

詳しくは下記のページもあわせてご覧ください。

経営者保証解除支援ノウハウセミナー
【オンライン】
2025年 10月2日()・10月28日()・11月17日()・11月21日()・12月3日()・12月15日()
【東京】
2025年 10月7日()・10月30日()・11月13日()・11月25日()・12月10日()・12月23日()
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2025年 10月3日()・11月5日()・12月2日()

※経営者保証解除に限らず、顧客の融資案件など、個別のご相談にもその場で回答します

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