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銀行員の役職名って、外部から見るとなかなかわかりにくかったりしますね。
こんにちは、株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。元金融マンとして、銀行員の肩書きについてご説明しましょう。
金融機関にもよりますが、入行後に進む肩書きはおおむね以下の通りです:
1/一般行員
2/主任
3/係長
4/支店長代理
5/課長
6/次長
7/副支店長
8/支店長
※私がいた金融機関はあまり規模が大きくなかったので「主任」や「課長」という役職はありませんでした
士業・コンサルタントが銀行へ営業に訪問するときは、以下も参考にご覧ください。
注意しておきたいのが、4の「支店長代理」です。一見、地位が高いように思えますが、実は係長のすぐ上であり、課長の下なのです。仕事ぶりや人柄によっては「もう、いい加減にしてください、代理のクセに!」と部下である係長や一般行員に一喝されることも(それは昔の私だ!)。
ということで、あなたの前に支店長代理が出てきたからといって、「支店長に次ぐエライ人が…」と緊張することはありません。支店長に次ぐエライ人は、「副支店長」や「次長」です。
銀行では、管理職のことを「役席」と言います。役席=管理職は、だいたい4の支店長代理以上です。また、3の主任以上を「役席」とする金融機関もあります。
1/渉外
一般で言う「営業」のこと。銀行では、営業パーソンのことを「渉外担当」といいます。
2/貸付
その支店における与信業務(融資や保証など貸付に関する行為)を行う部署。
3/事務
窓口対応や伝票の処理、お金を出し入れする出納などを行う部署で、多くは女性です。
この各部署にそれぞれ「渉外担当役席」「貸付担当役席」「事務担当役席」という責任者がいます。この人たちがそれぞれの部署を取りまとめているリーダーで、自分の部署の業務に関して責任を持ちます。
後で詳しく述べますが、上記3つの役席(「渉外担当役席」「貸付担当役席」「事務担当役席」)以上とのパイプを構築しておくと、しばしば見込み顧客の紹介につながります。逆に言えば、担当者(一般行員)レベルとの関係では、なかなかそこまでのメリットは望めません。
金融機関と仲良くなって見込み客を紹介してもらうことに興味をお持ちの方には、私が講師を務める士業・コンサルタント向けのセミナーをおすすめします。
※融資に関する質問などにもその場でお答えします
…と言いながら紹介するのは、私が書いた本なのですが。
銀行融資をスムーズに引き出すためのノウハウをまとめた書籍で、基本的には資金繰りに日々悩む経営者に向けた内容です。が、金融機関に勤めていたときに得た「金融機関ってこうだよね」というポイントもふんだんにちりばめた、自分で言うのもアレですが、なかなかよくできた本です。おかげさまで発行以来、息の長いセールスが続いています。
本書は中小企業の経営者はもちろん、その方々からの融資相談を受けることの多い士業にも有用です。さらに、金融機関への就職を希望する学生さんにとっても、「銀行ってこういう仕事をしているんだな」と業界研究にお使いいただける内容でもあります(書いたときはそんなつもりはなかったのですが)。
また銀行を舞台とするドラマなどを見て「銀行の中ってどうなってるの」と興味をお持ちになった方にも、いちど手に取っていただけるとうれしいです。もちろん私も池井戸潤の作品は大好きで、全作!欠かさず!読んでいます。
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