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質問「初訪問の金融機関に自社ビジネスモデルをスムーズに理解してもらうには?」

相手は「自社のことを何も知らない人」、説明する側にこそ工夫が必要です。

こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。

ネクストフェイズが運営する一般社団法人融資コンサルタント協会では、会員からのメールや電話、ご来訪などによる個別相談にのったり、活動報告をいただいたりしています。

先日ある税理士の会員から、金融機関にビジネスモデルを説明する方法について質問をいただきました。

※一般社団法人融資コンサルタント協会サイトはこちら

 

自社の説明に手間取った

税理士
先日、融資の相談のため

経営者と一緒に金融機関へ行ったところ
少し困ったことがありまして

ヒガシカワ
どうしました?
税理士
その金融機関に融資相談をするのは今回が初めてだったせいか

面談の際
担当者にビジネスモデルを
スムーズに理解してもらえませんでした

ヒガシカワ
たしかに企業によっては

事業の幅が広かったり
キャッシュポイントが複数あったり
取引先が多かったり
ヒト・モノ・カネの流れが複雑だったり

また担当者がその業界に不慣れだったりすると

初めての接触時に
すぐに理解してもらうのは
難しいこともあるでしょう

税理士
はい

経営者の説明を
隣で聞いていたところ
内容自体に問題はなかったと思います

ただ…

ヒガシカワ
ただ?
税理士
おっしゃるように

事業計画書の内容が多く
説明も長くなってしまったので

それが逆に
理解しづらい要因になったのかもしれません

ヒガシカワ
情報量が多いと
担当者も混乱しがちですからね

初めて接する会社だと
なおさらです

税理士
なにかいい方法はありませんか?
ヒガシカワ
情報を多く渡さないといけないときは…

図示を活用するとわかりやすいですよ

税理士
ずし?

 

商流図を作成して理解しやすく

ヒガシカワ
はい、図示とは、図で示すこと

自社のビジネスモデルを図にした

いわゆる「商流図」の作成をおすすめします

ヒガシカワ
事業計画書に商流図を追加すれば

文章で長々と書く必要はありませんし
ひと目で全体像がすぐわかるので
面談での説明もしやすいかと思います

税理士
なるほど

商流図があれば
事業計画書そのものも
コンパクトに
することができそうですね

しかし…


 

商流図作成でいちばん意識したいこと

税理士
しかし

これまで私は
商流図を作成したことがないのです

何に注意して工夫すればいいでしょうか

ヒガシカワ
「自社のビジネスについて何も知らない人」

に向けて作ることを意識するといいですよ

作成者は内部をよく知っているだけに
説明不足になりがちですから

税理士
たとえば

いちど第三者に見てもらうとか?

ヒガシカワ
そうですね

見せても差し支えない相手に
事前に確認してもらうのもいいですね


 

飾りは不要

税理士
デザイン面はどうでしょうか

やはり作りこんでおいた方が
担当者の印象もよくなる気はするのですが

ヒガシカワ
ここで重要なのは何よりも

「わかりやすさ」です

デザインに凝りすぎて
わかりづらい図になってしまうと
本末転倒ですよね

税理士
たしかに
ヒガシカワ
もし時間や費用に余裕があれば…

外部のデザイナーなどに依頼してもいいでしょう

しかし融資を急ぐような場合なら
デザインに時間や労力を割く必要はありません

まずは要素どうしの関係がわかりやすい
シンプルな図
を目指しましょう

あまり色も多く使わず
さらに目に優しい色だと見やすいかもしれませんね

とにかく、「わかりやすさ」重視です

税理士
参考になるような

何かひな形や
テンプレート
のようなものはありますか?

ヒガシカワ
「商流図」で画像検索すると

いくつか例が出てくるので
参考にすると作りやすいですよ

ヒガシカワ
できあがったものを経営者に見せて

ともに修正点を探っていけば

おのずと
会社独自の商流図になっていくでしょう


 

商流図は会社の財産

融資のための事業計画書が必要になった際、「簡単でいいから、とりあえず作っておいて」と経営者から依頼されたことのある士業・コンサルタントもいるでしょう。

しかし専門家がひとりで作るわけにはいきません。その内容を経営者が金融機関に説明できなければ、融資の審査は通らないのです。

また上記のとおり、事業計画書に商流図を追加すると、金融機関も無理なく会社の全容を把握しやすくなります。

自社のビジネスモデルを文章や図に落とし込むのが苦手でも、語り聞かせるのは得意な経営者は少なくないもの。支援する専門家がうまくヒアリングすれば、より多くの情報を引き出して、金融機関が理解しやすい形にまとめることができるでしょう。

商流図、会社側のメリット

もしかして商流図の効果に、疑問を呈する経営者がいるかもしれません。しかし一度作ってしまえばその後、どれほど多くの機会に使い回せるでしょう。

別の金融機関へ相談する際はもちろん、会社案内やHPへの転用、また新入社員に会社の内容を説明するときにも使えます。

商流図は、広く永く使える「会社の財産」なのです。

商流図、士業・コンサルタント側のメリット

また士業・コンサルタント側としては、商流図の追加で事業計画書の報酬に(少し)上乗せすることもできるでしょう。しかしなにより、作成を通じて経営者とのコミュニケーションが深まることにより、その後の融資サポートを進めやすくなるのが最大のメリットです。


商流図つきの事業計画書は会社の現在地を確かめ、将来ビジョンを明確にし、金融機関など外部とのやりとりにも役立つ資料。

そんな「会社の財産」ともなる事業計画書や、ヒアリングノウハウについてのヒントが手に入るセミナーです。

※融資に関する質問などにもその場でお答えします

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