質問「起業したばかりの経営者に何をアドバイスすればいいですか」

ネクストフェイズが運営する融資コンサルタント協会では、会員からのメールや電話、ご来訪などによる個別相談にのったり、活動報告をいただいたりしています。

先日ある中小企業診断士の会員より、起業したばかりの経営者に対するアドバイスについて質問をいただきました。

質問者 「先月に創業したばかりの起業家に対して、経営支援を行ってほしいという依頼を受けました」
東 川 「創業者支援はやりがいのあるお仕事ですね。がんばりましょう!」
質問者 「はい、1ヶ月に1回、合計3回の予定です。が、どのように支援をしたらよいのか、何を教えるべきか悩んでいます」

こんにちは、ネクストフェイズ編集部(以下、編集)です。創業者に対しては、何から指導していいか迷いますよね。

東 川「ところで、創業にあたって融資は?」
質問者 「日本政策金融公庫で創業融資を受けています。だから創業計画書はあるんです」
東 川「だったら、まずはその計画書どおりに進んでいるかのチェックから始めましょう」
質問者 「もし計画書どおりに進んでいなかったら?
東 川「まずは原因の分析。そして、その原因をふまえて来月までにしておくべきことを一緒に考えましょう。そして、もしその方の事業計画書に月次の収支計画がない場合は…

東川は次のようなアドバイスを行いました。

●初回に「月ごとの収支計画を作成
●2回目は「収支計画の検証⇒改善策の立案」
●3回目は「収支計画の検証・前月に立案した改善策の検証⇒来月以降の改善策の立案」

 
…だそうです。これで依頼どおり3ヶ月分のコンサルティング内容。なるほど、PDCAですね。

質問者 「売上管理や資金繰り以外で、アドバイスできることは?」
東 川 「創業者がぶつかる壁の多くは、思ったように売上が上がらないことです。そこで売上を増加させるためにすべきこと、つまり販売促進方法について具体的に支援してさしあげましょう」
質問者 「でも私、この方の業界に詳しくないんです…」
東 川 「心配いりません。その業種の効果的な販売促進策を、あらかじめ徹底的に調べておくんです。まずは現場に足を運ぶ、同業者の知り合いがいたら話を聞きに行く、同業者を顧客に持つ士業仲間にアイデアをもらう、ネット検索する、業界誌を読む…。そこで得た内容をお伝えするだけでも喜んでもらえると思いますよ」

(2019年2月某日 個別相談にて)

さて編集はこの話を聞いて、日本政策金融公庫での創業融資について、不思議に思ったことがあります。

編 集「日本政策金融公庫に提出する創業計画書に、月次収支計画を入れてないってことがあるんですか?」
東 川「実は創業計画書に月次収支計画は含まれていなくて、添付も必須やないねん」
編 集「知らなかった…。月次計画がなくても借りられることがあるんですね」
東 川「もちろん添付した方が借りやすいんだけれど、士業さんでさえ、創業融資を手伝った経験がなければ、こういう細かいことまで知らない方が多い。だからいちど、きちんとしたレクチャーを受けておいたらいいと思うんや」
編 集「あっ、わかりましたよ。社長はコレ↓が言いたいのですね」

●「融資に強いFP・士業になる方法」セミナー

 
東 川「それもあるけど創業融資のお手伝いって、やりがいだけでなく、自分も多くを得ることができるんです」

ほほう、詳しく聞きましょう。

東 川「相手は起業したばかり、エネルギーに満ちています。あれやりたい、これやりたいと夢が広がっていく人と話しながらその夢をお手伝いしたら、喜んでもらえるだけでなく、こちらも元気になれるでしょ。自分の仕事がルーティン作業に陥っていないかハッと立ち止まらせてもらえたり、それをきっかけに日々の仕事をリフレッシュさせようとか思えたりするんや。これはすでに独立した士業にとって、とても貴重な機会なんやで」
編 集「そうなんですね」
東 川「それに、うまく軌道に乗せてさしあげることができれば、この中小企業診断士さんも今後のコンサルティング契約に繋がるかもしれませんし」
編 集「なるほど」
東 川「税理士は顧問契約が基本メニューにあるけれど、診断士や行政書士と顧問契約する習慣って一般的にはないでしょ。そういう意味でも、診断士や行政書士さんには、まだ経験の少ない経営者1年生に対する創業融資サポートに強くなってほしいんです」

ということで、あらためて融資に強いFP・士業になる方法セミナーのお知らせです。

●「融資に強い士業・FPになる方法」セミナー
yuushi ※東京・大阪ともに複数の日程をご用意しています


ゼロからいくらでも生み出せる!  起業1年目のお金の教科書
今井 孝
かんき出版
売り上げランキング: 38,599

関連記事

質問「預金残高の積み上げ or 資本金の積み上げ、融資が有利になるのはどっち?」

業績が順調・堅調なら、「今のうちに融資を受ける準備をしよう」...

質問「運転資金は何ヶ月分ぐらいにするのが正しいですか?」

ほんの少しのことで、融資に悪影響を与えることはよくある話です...