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せっかく取った資格、一生活かしてほしい。でも独立後に生き残りにくいと言われる資格だったら…どう対策する?
こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
先日、独立して10年以上経ったA行政書士の話を聞く機会がありました。Aさんは当初なかなか案件獲得できず、アルバイトをしながら行政書士として活動。しかし顧客は増えず、一時は廃業まで考えていたそうです。
あるとき、士業の営業系セミナーを受講。そこで初めて、「行政書士としての営業方法」を知りました。学んだことを活かして営業を続けることで、安定的に集客できるようになったのです。
行政書士の生き残りは難しいと聞きます。それは本当? だとしたら原因は? 解決法は?
10年経った今も行政書士として活躍中のAさんに業界ならではの感覚など聞きながら、私も一緒に考えてみました。
ネットで「行政書士 廃業率」と調べると、「行政書士の廃業率は高い」と目にすることが少なくありません。また「行政書士の廃業率は3年以内で90%以上」と、他の行政書士から聞いたこともあります。
その真偽についてA行政書士に尋ねたところ、「正確に統計を見たわけではありませんが、肌感覚としてはそうでしょうね」とのこと。
「私が行政書士として登録した10年前、一緒に登録した同期と言える行政書士約20人のうち、今でも活動しているのは私ともう一人だけ。数字的には合っていますね」と言っていました。
A行政書士に、もうひとつ尋ねました。
行政書士が独立して生き残るには
何が必要でしょうか?
このどちらかのタイプになることができれば
生き残っていきやすいと思いますよ
A行政書士いわく、ひとつは「兼業行政書士」です。
「兼業行政書士」とは、「税理士」「社会保険労務士」など別の資格を持っている士業、また「保険代理店」などを営んでいる行政書士のことを言います。
なぜなら彼らには、他の事業で得た「顧客リスト」があるからです。そのリスト先から行政書士の業務をいただくことで、継続的に仕事を確保できています。
しかしもちろん、「行政書士の仕事一本で」事務所を回しているわけではありません。むしろメインは、もうひとつのほうの事業である場合がほとんどでしょう。
これもA行政書士に尋ねて返ってきた回答です。
もうひとつの生き残って活きやすいタイプは、「積極的に営業を行える行政書士」。
結局、行政書士が廃業するのは集客できないから。見込み客リストを持っていないなら、積極的に営業を行うしか方法はありません。
先述した「兼業行政書士」でないなら、営業しないと生き残ることは不可能…との話でした。
資格取得を目標とするとき、「資格があれば営業しなくても仕事は向こうから来る」と思い込んでいる人が、以前は多かったのですが、今どれくらいいるでしょうか。
私も独立当初はそう信じて、さまざまな資格に挑戦しました。またA行政書士も、同様に思っていたそうです。しかし「資格を持っているだけでは仕事は来ない」のは現実。近ごろはネット記事でもよくそう言われているので、今はそれなりに覚悟して資格取得を目指す人が多くなっているかもしれません。
とはいえ「顧客リスト」をすでに持っているか、「積極的な営業」を行えないなら、時間と資金を使った行政書士資格の取得はあまりおすすめしません。
資格スクールサイト、また資格取得を推奨しているアフィリエイト系ブログにはよく、「行政書士は食べられる資格である」と書かれています。それは、ある面本当で、成功している行政書士はいくらでもいます。が、それも彼らの多大な努力、とくに営業努力あってこそです。
もしあなたが「苦手なので営業はしたくない」と思っているなら、取得する/しないは別として、行政書士としての独立はおすすめしません。
計算してみましょう。
例)
●資格取得に関する費用:約10万円
●資格取得に関する時間:360時間(1日3時間×4ヶ月)
●資格取得に関する諸費用(受験料・その他):1万円
もしあなたの時給が1,500円だとすれば、資格所得に関する時間をかけると54万円です。
うまく行政書士の資格が取れたとしても、行政書士として活動するなら行政書士会に入会する必要があります。その入会金や登録料が、30万円程度。
行政書士として活動するために、少なくとも約100万円のコストがかかります。
3年以内の行政書士の廃業率が90%以上…という話がもし現実なら、「営業が苦手」な人が行政書士の資格挑戦は、もしかしたら時間とお金の無駄になる可能性…も考えておきたいものです。
資格取得には、以上もぜひ考慮してみてください。
一方、「積極的に営業を行う」ことに抵抗がなければ、生き残る確率は高いでしょう。
先述のA行政書士は営業畑出身で、とくに苦手意識なく積極的に営業活動を行っていました。しかし営業方法が前職と行政書士では違っていたため、初期は仕事獲得に苦労したのです。
A行政書士は「士業の営業」に関するセミナーに参加し、士業としての営業方法を知りました。一般的な事業会社とは別の営業方法が求められますし、とくに行政書士はひとり事務所が多く、「大手に入って現場で学ぶ」ことが難しいからです。
もしあなたに積極的な営業に対して苦手意識がなければ、「士業としての営業法」をセミナー等で学ぶ機会を持ちましょう。士業が営業活動を行っていく上で必要な、知識やノウハウについてのヒントが手に入るセミナーがこちらです。
※融資に関する質問などにもその場でお答えします
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