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中小企業診断士の資格、取るor取らない?

「食えているなら要らない」という話にも一理ある。でも、あると物心両面にいい変化が、私には起きました。

こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。

2022年2月2日、中小企業診断士試験口述試験の合格発表がありました。合格したみなさん、おめでとうございます。残念だったみなさん、ぜひまた挑戦してください。あきらめず努力を続ければ、かならずいつか実を結びます。

私は最終的に取得しましたが、「そんなの要らない」と背を向けていたころもありました。「なくても食えていたから」でもあり…、恥を忍んでお話しすると「何度も落ちてスネていたから」でもあります。

でも、取っていて、よかった。

そう思うことが、取得後に何度もありました。

今日のお話が、中小企業診断士資格を取るべきかどうか、迷っている人の参考になればうれしいです。
 

中小企業診断士試験、落ちまくり記

私が最初に中小企業診断士試験を受けたのは、2001年。勤務していた金融機関が破綻し、経営コンサルタントとして独立しようと受験したのです。

折しも一次次試験が、記述式から選択式マークシートに変化したとき。なんと51.3%という診断士試験史上最高の合格率で(その後は20~40%くらいです)、まったく準備ができていなかった私も運よく滑り込めました。運です。本当に運です。

二次試験は記述式で、与えられた前提条件(与件)を読んで問題に回答します。このときはさすがに事前に対策講座で定石を教えていただいた…のに、独断と偏見に満ちた解答を書きまくって不合格になりました。(みなさん、セオリーは大切です)

結果、何の資格もないまま金融機関を後にすることになります。

翌年の2002年は一次試験免除で二次試験から受けましたが、相変わらずの自己表現マックス解答で不合格。(学習していない…)

2003年、一次試験から受け直して合格したものの、またもや二次試験でマイルール炸裂解答を(以下略)。

2004年、一次試験合格者は二次試験を2回受けるチャンスがあるので再チャレンジ。しかしまた二次試験で(中略)不合格。この時点で中小企業診断士の資格取得をあきらめました。4回も落ちたのですから。

でも、何かの資格は、ほしかった。

その証拠に、実は中小企業診断士試験と並行して、行政書士・社会保険労務士・宅建士・司法書士、さらに簿記3級も受験していたのです。これほどまでに資格を求めたのは、なぜでしょうか。
 

あきらめていたのに再チャレンジ

中小企業診断士と同時並行で受けていた試験は、すべて不合格。当然ですよね。手当たり次第に受けたのですから。

それらすべての資格試験をあきらめたのは、2004年です。どの試験にも合格せず、やる気が失せてしまった。また同時に、それなりに食べていけていたからでもあります。運にも、また出会う人々にも恵まれたおかげなのですが、私は不遜でした。

「資格なんて要らない」「あんなの飾りですよ、偉い人にはそれが(以下略)」などと思い、思うばかりか傲慢にも周りにもそう言い始めたのは、このあたりからです。

その後2006年、ご縁あって大阪府中小企業支援センターのサブマネージャーを拝命したところ、周りはほとんど中小企業診断士資格の取得者。ある日、上司のプロジェクトマネージャーが私にこう言います。

プロジェクトマネージャー
中小企業診断士の資格だけれど…

あなたは必要ないって言うけれど、本当は
取れないからそう主張しているだけじゃないの?


 
図星を突かれた私は、そこでつい「資格なんて取れますよ」と言ってしまった…。

もう取らないわけにはいきません。やはり2006年は不合格でしたが、やっと2007年に二次試験を突破。初めての口述試験は緊張でしどろもどろでしたが、なんとか合格して翌2008年に登録することができたのでした。
 

独立当初は依って立つものがほしい

合格、うれしかった。あれほど「資格なんて要らない」と突っぱねていたのに、です。

しかし一方、上述のとおり独立当初、何が何でも・どんなものでも、と数多くの資格試験を受けていたのも事実。

今ならわかります。私は、何か依って立つものがほしかった。資格のない経営コンサルタントとして、本当は不安で仕方なかったんですね。職場がなくなって独立ありきでしたから、なおさらです。「資格なんて要らない」と背を向けていたのは、「食えていたらいいんじゃないの」と試験に落ち続けた不甲斐ない自分を守り、あわよくば肯定までしたかったのでしょう。

長年やってきて思います。よく言われる士業の「食える/食えない」は資格の「ある/なし」でもなく、ましてやその種類でもない(もちろん独占業務などありますが)。しかしひとつ言えるのは、みんな独立当初は不安だということです。

誰かに、何かに、「君はこの道を進んでいいんだよ」と背中を押してもらいたい。

試験に再チャレンジして取得に至ることができたのは、当時の上司のおかげです。なのに合格当初、「どうせ仕事に影響はない」とさえ思っていた恩知らずの私。しかし自分のこれからの道に自信が持てるようになったことは否定できません。また資格をとったことで、実際に仕事の進め方が大きく変わり、仕組みを作れるようになり、年収も増えていきました。

「資格なんて要らない」「食えていればそれでいい」、その言葉には一理あります。でも、取ると、少なくとも精神衛生上なかなかいいですよ、とくに独立を考えているなら、ということだけはお伝えしておきましょう。


もちろん資格取得だけで食べていける保証にはなりません。資格を活かせる顧客や顧問先を獲得できてから、です。そこで取得後は、この2点を進めたいですね。

1/同業者と差別化できる強みを「言い切る」こと
2/顧客を獲得するスキルを身につけること

 
1がなければ覚えてもらいにくく、集客そのものが厳しい。集客に困れば簡単に価格競争に巻き込まれます。

2がなければ同業者の下請けなど、やはり単価の低い仕事を続けることになるでしょう。

とくに中小企業診断士は独占業務がなく業務の幅が広いので、「強みをコレと決めて、言い切る」ことが大切。同時に顧客を紹介してもらいやすい仕組みづくりができれば、ひとり士業でも十分満足のいく収入が得られるようになるでしょう。

そんな、「同業者と差別化できる強み」と「顧客獲得のスキル」を身につけるヒントが手に入るセミナーです。

※融資に関する質問などにもその場でお答えします

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