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猪田税理士×東川診断士対談【7】            自治体訪問時に、みかん置いてきたりして。

東京都墨田区で開業している税理士・猪田昭一(いのだ・しょういち)さんは、
独立3年目を迎えた29歳。
そう、まだ20代! しかも、もう独立3年目なんです。
営業は一切しないのに絶賛繁盛中というその理由を中心に、
ネクストフェイズ社長…というか、
今回はむしろ中小企業診断士としてのヒガシカワとご対談いただきました。
ユニークな仕事スタイル、金融機関との関係を作っていく方法、
関与先から融資相談を受けたら税理士的にどうなのとか、
専門家が知っておきたい各種の公的補助金、地域密着主義の貫きかた、
地元の士業ネットワークづくり、次世代を見据えた事業計画…などなど、
会話はまるでジェットコースターのようにスピーディでエキサイティング。
ふたりのお喋りをそばで聞いているような気になれる(ことを目指した)ライブな対談、
今回はたっぷり10回連載でお届けしましょう。
猪田さんが展開する内容の広さと濃さのおかげで、破格の読みごたえですよ。

猪田昭一さんプロフィールはこちら

【もくじ】

第1回 ほとんどの顧客が法人。個人さんは受けません。なぜなら…。
第2回 金融機関にとって「役に立つ」税理士。
第3回 地域の若手士業と、どんどん連携していきます。
第4回 顧客からの融資相談、コツさえつかめば難しくないのに…。
第5回 公的補助金申請のお手伝い、する? しない?
第6回 地場で連携して、この土地から新しいものを。
第7回 自治体訪問時に、みかん置いてきたりして。
第8回 税理士も、クリエイティブに。
第9回 次世代の経営者を育てると、自分も育っていく。
第10回 「すきま」は、つついていると広がる。

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第7回 自治体訪問時に、みかん置いてきたりして。

東川  先ほど税理士に大事なのは2点あると。一つは、紹介されること。ふたつめは?

猪田  ふたつめは、安心感だと思う。最新の情報を知っているとか。あのう、今、税理士って、赤字補充があるから、節税知識とかあんまり問われないんですよね。

東川  そうですね。

猪田  節税とか、そっち方面じゃないんです。そう、安心感…、言葉にするの難しいなあ、でも安心感ですね。つまり、「数字を見てくれる」とかじゃないんですよ。

東川  何かあったときに頼りになるというとこですかね。何かあったときに解決できる人が傍にいると。

猪田  経営者は別に、税理士に税金相談したいわけじゃないんですよ。「金借りたい」とか「こういう新商品出したいんだけど、どこか作ってくれるとこある?」とか、税理士に問われるのはそういうことです。

東川  税金関連は知っていて当たり前、それより、問題解決力、コーディネート力、と言えそうです。

猪田  僕は創業塾の講師としてとてもよく声をかけていただいているんですが、これだけ地場で数多くよばれている大きな理由のひとつは、「地場のネットワークが異常に深い」からです。「ものを作りたい」と誰かが言いだしたときに、僕なら知り合いの町工場の社長に電話やメール1本で、「ごめん、こんなの作りたいんだけど、どう? 相談のる? いい? 頼むね、じゃあ今度、肉食おう」って言えるんです。

東川  食うか飲むかにつながるね(笑)。

猪田  先方も「あの店予約してくれるの? じゃあ行く」って言って、「じゃあ、いついつに決めたから、ちょっと来て」って会合をセッティングする。創業スクールの講師である僕みたいな人間が、小さなおせっかいをすることで、次は講師じゃなくコーディネーターみたいなポジションとして、あらためて声をかけてもらえるんです。

東川  理想ですよね。僕、税理士がホンマに一番あるべき姿、それじゃないかなと思っているんですよ。地元密着って、すごい大事なので。地元密着したら金融関係のつながりも、めちゃくちゃ深くなりますし、商工会議所とかの支援機関とか、あと、自治体とのつながりも強くなるし。

猪田  僕、自治体とはひどいぐらい、つながり深くなってきて。

東川  そうでしょうね。

猪田  勝手にみかんとか持ってって、机に置いとくんですよ。自治体に訪問して、担当者が席を外してたりするでしょ、そしたら「まあいいや、いないけど置いとこ」って、持参したみかんを置いていく。あと、別の用事で来たんだけれど、ほかの仲のいい人の机にも勝手に置いて帰ったり。

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●写真はイメージです

東川  びっくりされるでしょう。

猪田  でも、そんなことやるやつ1人しかいないので。担当者が席に戻ってきてみかん見て、周りに「これ誰?」って訊いたら、「ああ、猪田さん」、「だよねー」という。まだいいですよ、全然、みかん置いとくなんて。

東川  ほか何か変わったものを?

猪田  いきなり飲みに行こうとか連絡したり。割り勘ですけどね。

東川  公務員は、おごられるわけにはいきませんから。

猪田  でも、その飲み会が長い(笑)。

東川  やっぱり地元密着やね。

猪田  地元密着は大事。「近くの異業種」、そして「遠くの同業種」とつながるのも、すごい大事だなって最近思います。

東川  遠くの同業種、それは、税理士さんということですか。

猪田  税理士もそうですし、金融関係全般の人々もそうですね。こっちの地域だけでしか見えていないことや、遠くの地域だけで起こっていることがあるので、創業者をサポートする側の人間としては数多くの新しい情報に触れておかないと。

東川  情報収集というわけね。

猪田  あと、手に入れた情報を隠さない

東川  それ大事。

猪田  補助金情報とか申請ポイントとかを、あえて出す。そうすると、また新しい情報が入ってくる(笑)。

東川  そうですね。

猪田  「隠しているやつほど大した情報ない」ってテレビでみた社長がこの前しゃべっていて、面白いな、ああ確かになと思ったんですよ。「隠している技術ほど大したことないんだ」「外に見せたってまねできないものが、すごい技術なんだ」って。

東川  おっしゃるとおりです。

猪田  「他人より早く入手できたこの情報を、商品として、商売しよう」というのは、情報の格差だけで専門家の商売をすること。そんなことしていても、ちょっとした時間の差ですぐに埋まるんだから、しょうがないでしょう。

東川  僕も情報はオープンにする方ですが、情報を出したら、相談が入ってくるんですよね。その相談から、また新しいノウハウも生まれてくるんです。「東川さんやったらこんなん詳しいやろうから」って紹介されてきた案件が、まったく僕の知らん分野やったりすることもあります。でもそれが、僕にとって新しいノウハウ誕生につながる、貴重な情報ソースになるんです。情報を囲い込んでしもうたら、仕事は絶対こなくなる。だからホンマに囲い込むの嫌いなんですよ。

猪田  囲い込みの話でいえば、さっき創業者サポートにおける、士業ネットワーク作りのお話をしたでしょう。「墨田区在住・在業で、僕の年齢の前後10歳ぐらいめどに」「ガリガリ営業する士業は断る」という、参加メンバーについての囲い込みはあるんです。でもね、情報だけは囲い込みません。聞かれたら全部教えてあげる。

東川  そうですね。

猪田  だから僕、最近、事業戦略として考えているのは…。

(次回に続きます)

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【もくじ】

第1回 ほとんどの顧客が法人。個人さんは受けません。なぜなら…。
第2回 金融機関にとって「役に立つ」税理士。
第3回 地域の若手士業と、どんどん連携していきます。
第4回 顧客からの融資相談、コツさえつかめば難しくないのに…。
第5回 公的補助金申請のお手伝い、する? しない?
第6回 地場で連携して、この土地から新しいものを。
第7回 自治体訪問時に、みかん置いてきたりして。
第8回 税理士も、クリエイティブに。
第9回 次世代の経営者を育てると、自分も育っていく。
第10回 「すきま」は、つついていると広がる。

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