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個人的な住宅ローンの審査結果は、個人事業の融資に影響するのでしょうか?
こんにちは。株式会社ネクストフェイズ、企画担当のキドです。
ネクストフェイズが運営する一般社団法人融資コンサルタント協会では、会員からのメールや電話、ご来訪などによる個別相談にのったり、活動報告をいただいたりしています。
先日、ある税理士から、「住宅ローン審査が否決された場合、今後の個人事業の融資に影響するかどうか」について質問をいただきました。
※なおネクストフェイズは、事業者への個別アドバイスを行っていません。ご相談のある事業者は、ネクストフェイズが運営する一般社団法人融資コンサルタント協会の会員を検索して気軽に連絡を取ってください。融資の専門研修を受けた融資コンサルタントが、全国に1,000名以上います
自宅購入にあたり住宅ローンを申し込む予定の個人事業主の方です
昨年度の個人事業の利益がマイナス800万円なのですが、この状態で住宅ローンを申し込んでも大丈夫なのでしょうか?
大丈夫とは言い難いです
というのも、個人事業主の住宅ローン審査では「直近の申告内容」が非常に重視されますが、今回のように直近で赤字決算だと、否決となる可能性が極めて高いためです
今年度は黒字になる見込みなんですが…それを伝えても厳しいでしょうか
現時点で黒字かどうかを証明できるものがないので、金融機関としては厳しいでしょうね
できれば、来年の確定申告を終えてから住宅ローンを申し込むほうがよいと思います
そうですね、一度お客様と話してみます。ちなみに…
不動産会社から
「住宅ローンが否決された履歴が残ると、将来の個人事業の融資にも悪影響が出るかもしれない」と言われたのですが
実際に影響はあるのでしょうか?
否決されたこと自体が将来の審査に直接影響するわけではありませんが
否決の時期と、以後の事業成績の変化が重要です
と、いいますと?
たとえば、事業成績が以下のように変化した場合…
3年前:ー800万円
2年前:+400万円
1年前:+1,000万円
このように右肩上がりの経営が確認できれば、住宅ローンでも個人事業の融資でも、前向きに話を聞いてもらえます
はい
一方で、2年前の+400万円の状態で申し込んだ場合
「本当に回復傾向なのか?」と見られ、否決される可能性もあります
これは「住宅ローンの履歴が影響した」のではなく、「事業内容そのものが評価された結果」です
住宅ローンであれ個人事業の融資であれ
個人事業主の場合は事業内容次第ということですね
そのとおりです
住宅ローンと個人事業の融資、それぞれで見られるポイントが違うようで混乱してしまうのですが
どう整理して考えればよいのでしょうか?
住宅ローンは基本的に「個人」としての返済能力を見られます
そこで、個人事業主の場合は事業の収支がそのまま生活費に直結するため、事業の安定性も大きな判断材料になります
ということは、事業成績が悪ければ
住宅ローンも個人事業の融資も両方厳しくなりますか?
はい、結果的にはそうなります
だからこそ今回のようなケースは、「事業の立て直し」が基盤となります
住宅ローンも個人事業の事業融資も、見るポイントはそれぞれ違いますが、どちらも「安定して返済できるかどうか」を見ている点は共通しています
事業の状態が整えば、両方に対して前向きな判断がされやすくなりますよ
住宅ローン審査が否決されたからといって、それだけで将来の事業に関わる融資が閉ざされるわけではありません。
しかし、住宅ローンが否決された背景や、その後の経営改善の有無によっては、個人事業の融資の可否にも影響を与える可能性はあります。
こうした、事業者それぞれの状況に応じて、金融機関がどこを見て判断しているのか、そういった実務的な視点を持っておくと、顧問先へのアドバイスにも説得力が増します。
そんな、金融機関独自の「実務的な視点」について学べるセミナーです
※融資に関する質問などにもその場でお答えします
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