融資支援ノウハウ習得セミナー【オンライン・東京・大阪】

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個人事業主時代の借入を、法人化後に保証なしで借り換えたいという要望は少なくありません。
こんにちは。株式会社ネクストフェイズ、企画担当のキドです。
ネクストフェイズが運営する一般社団法人融資コンサルタント協会では、会員からのメールや電話、ご来訪などによる個別相談にのったり、活動報告をいただいたりしています。
先日、ある行政書士から、「個人事業の借入を、法人化後に経営者保証なしで借り換えることはできるどうか」について質問をいただきました。
※なおネクストフェイズは、事業者への個別アドバイスを行っていません。ご相談のある事業者は、ネクストフェイズが運営する一般社団法人融資コンサルタント協会の会員を検索して気軽に連絡を取ってください。融資の専門研修を受けた融資コンサルタントが、全国に1,000名以上います
個人事業主から法人成りしたお客様です
個人事業主時代の借入を法人で引き継いで、しかも経営者保証を外したいと考えているんですが、こういうケースって可能なんでしょうか?
すぐには難しいと思います
法人成りした後は、個人事業主ではなく「法人として」融資を受けることになります
しかし法人実績は「これから」なので、経営者保証免除を前提とした借換(=実質的には新規融資)はハードルが高いのです
法人としての実績がある程度求められると考えておきましょう
では、法人成りして間もない時期だと、やっぱり保証ありきでの借入しか通らないものでしょうか?
多くの金融機関がそう判断するでしょうね
保証を外すためには、法人としての信用が必要ですし、最低でも1期分、できれば2期分の黒字決算がほしいです
なるほど…
具体的には1年後、または2年後に経営者保証免除の借換を目指す、といったメージですね
では、保証なしで借り換えできるようにするには、どんな準備をすればいいですか?
まずは財務の安定。黒字決算とキャッシュフローを健全に保つことです
あとは、経営者保証ガイドラインの3要件をクリアしておくことが重要ですね
その3要件って、具体的にどういう内容だったでしょうか?
以下の3つです
【経営者保証ガイドラインの3要件】
中小企業庁:経営者保証のガイドライン 3要件
- 資産の所有やお金のやりとりに関して、法人と経営者が明確に区分・分離されている
- 財務基盤が強化されており、法人のみの資産や収益力で返済が可能である
- 金融機関に対し、適時適切に財務情報が開示されている
なるほど
その3つが整えば、金融機関も保証を外す方向で考えてくれるんですね
そうですね
ただし、どの金融機関でも対応してくれるわけではないので、そこは要注意です
では、どの金融機関と付き合うかも重要になってくるんですね
そのとおりです
経営者保証の解除に前向きな金融機関と、そうでないところとでは対応が大きく違います
選ぶなら、地域密着型金融機関がいいですよ
地域密着型金融機関というと?
主に信用金庫、信用組合、または一部の第二地方銀行を指します
地域差はありますが、経営者保証の解除に前向きなところが増えてきています
ポイントは「経営者保証ガイドラインを理解し、保証なしの融資に積極的な金融機関かどうか」です
そういう視点で、法人化の前から「どの金融機関とつきあっていくか」を戦略的に考えるべきなんですね
おっしゃるとおりです
実績を積む時期から関係を築いていくことで、保証なしでの借り換えが現実味を帯びてきます
個人事業主時代の借入を、法人化後に「保証なし」で借り換えたいという相談は少なくないと聞きます。しかし実際には、法人としての信用・実績がない状態では、金融機関が保証なしでの貸付に応じることは稀なようです。
とはいえ、法人としてきちんとした経営を行い、財務状況を改善し、金融機関と信頼関係を築いていけば、1期または2期経過後には保証解除の可能性も見えてきます。
その第一歩は、経営者保証ガイドラインの理解と実践、そして金融機関との付き合い方を見直すことです。
そんな、「金融機関独自の考え方」や、「金融機関との関係構築」のヒントが手に入るセミナーです。
※融資に関する質問などにもその場でお答えします
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