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■”資金調達支援アドバイザー”という仕事■ No.006
〜隔週発行〜
NPC 東川 仁
<目次>
1/現場第一主義〜
【貸し剥がしのプレッシャーに負けた下請工場の女性社長さん】
2/NPCからのお知らせ 〜その1・その2
3/あとがき
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1/現場第一主義〜
【貸し剥がしのプレッシャーに負けた下請工場の女性社長さん】
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こんにちは、NPCの東川です。
前回はお休みしてしまってごめんなさい。
今回からまた復活しますので、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、今日は貸し剥がしに遭った女性社長さんの登場です。
大手自動車メーカーの下請工場を大々的に経営するXさん、
そうですね、年の頃なら60代くらいかな。
女性で、バリバリお仕事なさる方。
某金融機関に全額返済を迫られたXさんは、
なんとか資金をかき集め、本当に全額返済してしまいました。
でもよくよくお話を聞けば、
「そこまでしなくても…」というケースだったのです。
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Xさんはバブル期、工場のある土地と建物を担保に、
3つの銀行から融資を受けました。
第1設定 A銀行 2,000万円
第2設定 B銀行 5,000万円
第3設定 C銀行 6,000万円
当時の評価額は1億5,000万円とのことですから、
総額1億3,000万円の融資は、まあ妥当といって良いでしょう。
でもバブル後の現在、土地と建物の評価額は現在3,000万円。
景気も下火で、受注も減った。
残念ですが、ここまではよくある話です。
さて、返済に困ったXさんは、3つの銀行に返済額の減額を申し入れます。
それらはすべて、無事に受理。
1年に1度、返済額の見直し時期がやってきますが、
その度に銀行は「減額したままでいいですよ」と言ってくれていました。
ところが何年目かの見直し時、A、B銀行とは問題なかったのに、
C銀行が怒った:
「次回からは減額前の返済額に戻してください。
そうでなきゃ全額返済ですね」。
はい、これが貸し剥がしです。
まるでお手本のような貸し剥がしです。
さらにC銀行、こんな言葉を付け足した:
「でないと、おたく、エライ目に遭うことになりますよ」。
Xさん、ビビッた。
「エライ目って何?」と。
おそらくC銀行の融資担当者は、
「エライ目に遭う」という言葉しか使っていないのでしょう。
「あなたの会社は倒産の憂き目に遭い、
先祖代々の土地・建物は競売にかけられ、ついには一家離散…」
なんて具体的なことは、何一つ言っていないはず。
でもXさんは倒産だけはさせまいと(従業員かかえてますしね)、
業者への支払いを1ヶ月延ばし、
さらに個人の保険を解約して、残金を一括で返済しました。
ホントに怖かったんだそうです。
その融資担当者の言葉、声色、そして態度。
Xさん、怯えていました。
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さて。
このメルマガを読んでいらっしゃる方の中に、
金融機関にお勤めの方もいらっしゃるでしょう。
以上の話の中で、「なんかおかしい」という点、お気づきですよね。
はい、その通り。
「第3設定のC銀行が、担保を競売なんかにかけるワケがない」。
競売にかけたって、
現在の土地・建物は3,000万円の価値しかないんです。
しかもその3,000万円は、第1設定のA銀行、
第2設定のB銀行から順番に回るので、
第3設定のC銀行なんて、たった1円さえ回収できない。
それだったら、月々1万円でもいい、
減額に減額をしてでも返済し続けてくれる方が、
倒産させて競売にかけるより、
C銀行にはずっと大きなメリットなんですね。
…ということは?
XさんがC銀行の融資担当者から受けた言葉の意味は?
●結論 【債権回収のために、融資担当者は”脅し”戦略をとる、こともある】
”脅し”なんて、ちょっと言い過ぎかな。
でもXさんが融資担当者の言葉にひどく怯えたのは本当です。
また、上記で私は「…こともある」と書きましたが、これは控えめな表現(笑)。
現場では、たいへんよく見られる手法です。
というのは、金融機関の立場から言えば、それが実に有効な戦略だから。
今回のケースがいい例ですね。
強気に出ることでXさんは勝手に震え上がってしまい、
C銀行は第3設定であるにもかかわらず、
第1・2設定のA・B銀行を差し置いて債権を全額回収できた。
私が残念でならないのは、
Xさんの貸し剥がし事件が、私と出会うほんの少し前だったということ。
もしそのとき私がいたら、XさんとC銀行まで同行し、
「”エライ目”なんてありえない」と担当者に前言撤回させ、
その上さらなる減額交渉までできたのに。
もしあなたがいつか貸し剥がしに遭うようなことがあったら、
たとえ私でなくてもいい、あなたの周りの金融コンサルタントか、
または金融機関にお勤めの方に一言相談してください。
金融コンサルタントはもちろん、金融機関にお勤めの方もほぼ100%、
今回のような貸し剥がしはありえないとすぐにわかります。
さらに、あきらかに妥当な措置であっても、交渉の余地はあるはず。
どうか怖がらず、あきらめず、そして粘り強く、
事業を続けていける道を探ってください。
忘れてはならないのは:
「どれだけ減額しようが、事業を存続させて返済を続けてもらう方が、
金融機関にはメリット」
という一点です。
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2/NPCからのお知らせ その1
「資金調達支援セミナー
〜創業者のための金融機関との取引のはじめ方、つきあい方〜」
●講師 NPC 東川 仁
●2003年7月12日(土) 午後1時30分受付 午後2時開始
●大阪産業創造館5階 研修室D
http://www.b-platz.ne.jp/contents/map/map.php3
●詳細はNPCのホームページをご覧ください。
http://www.geocities.co.jp/WallStreet/2728/0712seminer.html
●講師よりみなさまへ
「創業のための資金調達情報は、ネットである程度は収集できます。
でも実際にどういう視点で金融機関を選び、どういう取引を行えば
将来、融資までしてもらえるほどの仲になれるのか、金融機関との
おつきあいについて具体的なアドバイスがほとんどないんですよね。
当日は、あの銀行、この信金、固有名詞がバンバン出ます。
だってメルマガでは書けないことがありすぎて(笑)」
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2/NPCからのお知らせ その2
普段はどの広告もお断りしている私ですが、このメルマガは私もお世話に
なっていることもあり、また実際に”使える”ツールでもあります。交流会や
セミナーなどに興味のある方は、一度訪ねてみては?おすすめです。
〜♪〜 【交流会・勉強会・セミナー開催】情報〜♪〜
催し物情報!! 参加したい人に情報提供。主催者には無料掲載。
情報登録 → http://www.pvnet.net/f-info.htm
メルマガ登録 → http://www.pvnet.net/magazine-info.htm
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3/あとがき
5月はセミナーが何本もあって、本当に忙しい時期でした。
読者のみなさんは、セミナーとか勉強会ってよく参加なさるのかな。
「なんかアヤシそう」といったマイナスのイメージ、ありますか?
(↑このお返事、待ってます!)
ともあれ、セミナー後にいただいた感想を少しお話ししましょう:
「具体事例が多くて参考になる」「情報が多くてお得感があった」
「迫力があった」「笑わされた」…etc。
あっ。
ホメ言葉ばっかり引用して、ちょっとイヤな奴ですね、私。反省(笑)。
「その話し方、本当に前職は銀行員なのですか」という質問まで
ありました。はい、私はたしかに某金融機関の職員でした。
職業としてはガチガチです。でも当時から、
「君の喋り方はまるで漫才師…そう、売れない漫才師だ」という評判。
「売れない」ってそんな、ひどい…きっと修行が足りないんだ…。
えー、コホン、「売れている漫才師」を目指したいと思います(笑)。
メルマガだと、どうしても情報が一方通行になるので、
私も不安になったりすることがあります。
でもセミナーで直にお話しするときは、反応がすぐにわかって安心。
「ああ、伝わってる」「おっ、ここはもうちょっと説明しなきゃ」など、
反応を見ながら話す内容をコントロールしていきます。
そう、まるでライブですね。
で、さらにそのセミナーで、「メルマガ読んでますよー」なんて言われると、
私は単純なのですぐ舞い上り、また話に熱がこもったりするのです。
ま、しょせん「売れない漫才師」レベルですが。←根に持ってる(笑)
セミナーを通して、将来に大きな夢を持っている事業主のみなさん
とお会いでき、私自身もずいぶん勉強になったし、
また「頑張らなくちゃ」と自分を鼓舞することもできました。
この場を借りて、参加いただいた方に御礼申し上げます。
いつかまたみなさんとお会いする日まで、
それまでは当メルマガでのお付き合いをよろしくお願いします。
NPC 東川 仁
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■今回の記事の感想をはじめ、ご質問や今後のリクエストなど、お気軽に
お寄せください。たいへん楽しみにしております。ご質問に対しては直接、
またはメールマガジン上でお答えできればと思っております。また、記事の
ご要望にも沿えるよう努力していきます。mailto:jinny@cin-a.com
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■本メールマガジン内の事例に出てくる相談内容、融資状況や金額等は、
守秘義務に則って一部変更しております。あらかじめご了承ください。
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■「まぐまぐ」「melma !」の配信システムを利用して発行しています。
「まぐまぐ」( http://www.mag2.com/ ) ID : 0000105802
「まぐまぐ解除」 http://www.mag2.com/m/0000105802.htm
「melma !」(http://www.melma.com/)
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資金調達支援アドバイザー/ビジネスコンサルタント
東川 仁(HIGASHIKAWA Jin) mailto:jinny@cin-a.com
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■編集/office K
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