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■”資金調達支援アドバイザー”という仕事■ No.001
〜隔週発行〜
NPC 東川 仁
<目次>
1/現場第一主義〜【見栄っ張りの居酒屋志望さん】
2/NPCからのお知らせ
3/あとがき
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1/現場第一主義〜【見栄っ張りの居酒屋志望さん】
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こんにちは、NPCの東川です。
今日は「居酒屋さんを開きたい」という方と出会ったときのお話です。
創刊準備号に続いて、今回も失敗事例です。
さて、今回の居酒屋出店計画。
開店必要資金は1,100万円。自己資金は550万円。
創刊準備号にも書いたことですが、国民生活金融公庫あるいは
信用保証協会でしたら、自己資金の100%までは無担保・無保証で
借り入れできます。この方の場合は問題ナシ。
そこで私は、申請申込書や事業計画書の作成に取りかかることにしました。
ところが…、です。
「550万円お持ちなんですね、ではどこの金融機関に?」とお訊ねすると、
「350万円は手元にあるが、残りは友人に貸していてもうすぐ戻ってくる」と
おっしゃる。
あれ、なんか今、妙なニュアンスを感じたなあ。
とは思ったけれど、友人からの返済が3日後だという話だったので、
心に残る「妙なニュアンス」をいったん払拭し、
3日後にあらためてお会いすることにしました。
そして3日後の打ち合わせ時。
この方なんと、「友人が返せないと言っている」とおっしゃった。
うーん。何かオカシイ。
何というか、「モジモジ」していらっしゃる。
よくよくお話をお聞きすると、
自己資金が550万円あると最初に言っていたのに、
ホントはその6割強の350万円しかお持ちでなかった。
もう何度か打ち合わせをした後でした。
申請申込用紙にも事業計画書にも着手した後だったのです。
この方は、ご自分の夢にたいへんな愛着を持っておられた。
ずっと飲食関係の仕事を転々としてきて、
「こんなんじゃダメだ、もういい年なんだから独立しよう」と
一念発起なさったのでしょう。
意志は固かったし、私もなんとか応援したいと思った。
でも嘘はいけません、嘘は。
自己資金が350万円しかなければ、350万円しか借りられない。
でもそれで、居酒屋出店の夢が途絶えたわけではありません。
合わせて700万円あるのなら:
1/現状で調達可能な資金を前提にして事業計画を変更する
2/当初計画はそのままにして、しばらく時間を置き、
その間にあと200万円を貯め、
その時点であらためて550万円の融資申請をし直す
3/保証人を準備する
といった、さまざまな手が考えられます。
金融のプロ(のハシクレ?)として、
そんな善後策のアドバイスや判断もして差し上げられたのに、
この方は正直にご自分の状況をお話しくださらなかった。
残念です。
そして悔しいです。
この方の見栄がご自身の夢を阻んでしまったのは明らかですが、
私も未熟でした。
今、自分のことを「金融のプロ」と書いたばかりですが、
私は「先生」ではありません。
独立する方にとって、私の持っている知識が役立てば嬉しいと願う、
1人の対等なパートナーだと考えています。
だからこそ、あの方とお話ししているとき、
私は例の「友人に貸している資金」について、
追究の手を少しゆるめてしまったかもしれない。
私たちはあくまでも対等なのだから、
「責めているような態度」「詰問調」になってはいけない、
という危惧があったような気がします。
となると、あの方ばかりに非があるとは言えません。
もし今後、私に資金のご相談をなさる方があって、
私が自己資金等についてしつこく尋ねたとしたら…。
それは責めているのではありません。詰問ではありません。
今回の一件の反省を踏まえてのこと。金融のプロとして必要な仕事。
どうか怖がらないでください(笑)。
さて、この一件、後日談があります。
この方、超有名なあの店(ここではナイショです)で修行したので、
味・調理技術の方は大丈夫、秘伝レシピも入手済みとのことでした。
そこで私はもう「したり顔」で事業計画書にその旨を、
情感および自信たっぷりに記述したのですが、それも…はい、嘘でした。
本当は、そのお店に通って「舌で盗んだ」だけだったとか。
これも後になってわかったことです。
もちろん融資の話は流れ、居酒屋出店の夢はかなえられませんでした。
でもたとえいろんな嘘を重ねて出店できていたとしても、
味の方がアヤシければ、出店した後がタイヘンだったかもしれませんね。
●結論 【見栄を張らずに、本当のことを話してください】
自己資金の正確な金額はもちろん、金融機関への借金があるかどうか
(私に隠しても、申請した瞬間に金融機関にバレますよ〜)といった
基本的事項について、最初から正直に話してください。
そして、なぜこの事業を始めようと思ったか、
なぜうまくいくと算段できるのか、という理由・要因
(事業計画書に記載します)にも、作り話は御法度。
というのは、つまらない嘘や見栄が、「融資失敗」だけでなく、
コンサルタントからの信頼も失うという結果を招いてしまうからです。
自己資金が少なくても、事業計画の縮小で済む話かもしれないし、
貯め直してまた次の機会を狙ってもいい。保証人を立てるのも一案。
あなたと一緒になって頭をひねるパートナーのために、
どうか嘘はつかないでください。
金融コンサルタントも人の子。
「信頼し合える」という実感こそ、この仕事の原動力です。
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2/NPCからのお知らせ
「資金調達支援セミナー 〜銀行の返済額を減らす為の交渉ノウハウ〜」
●講師 NPC 東川 仁
●2003年3月13日(木)午後6時30分受付 午後7時開始
●大阪産業創造館5階 ルームD
http://www.b-platz.ne.jp/contents/map/map.php3
●詳細はNPCのホームページをご覧ください。
http://www.geocities.co.jp/WallStreet/2728/0313seminer.html
●講師よりみなさまへ
「銀行への返済額は、実は減らせるケースが多いのです。
それを知らずに、取り返しのつかない決心=倒産手続や最悪の
事態に踏み込んでしまう社長さんのなんと多いことか…。
どうか、賢い経営者になってください。いちばん大切なのは、
会社を支えてくれる社員、あなたの家族、そしてあなた自身です」
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3/あとがき
「まぐまぐ」と「melma!」からメールマガジンを発行すると決めてから、
本当に多くの方々に申し込んでいただきました。
さらに私のHP上で公開しているサンプルマガジンをお読みになった方から、
もう感想まで頂戴してしまいました。
当初はそのサンプルマガジンの内容を「第1回配信記事」とするつもり
だったのですが、お読みになった方も数多くいらっしゃるようなので、
あの記事は「創刊準備号」とすることにしました。
まだお読みになってない方がいらっしゃいましたら、こちらからどうぞ。
http://www.geocities.co.jp/WallStreet/2728/mailmagazine.html
ページの下の方に、サンプルマガジンとして掲載しております。
勉強不足のコンサルタント(私のことです)のせいで
融資を受けられなかった、気の毒なうどん屋さんの話です。
失敗事例の紹介が2つ続き、「このコンサルタントって…」という
不信感を招くと私の今後の活動に支障が出て参りますので(笑)、
次回はちゃんとした成功事例を取り上げたいと思います。
どうぞご期待ください。
というわけで、第1回配信です。
多くの申し込み、本当にありがとうございました。
感想メールを送ってくださった方にも御礼申し上げます。
だいたいこんな感じのメールマガジンです。
今後とも長いお付き合いをいただければ、本当に嬉しく思います。
よろしくお願いいたします。
NPC 東川 仁
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■今回の記事の感想をはじめ、ご質問や今後のリクエストなど、お気軽に
お寄せください。たいへん楽しみにしております。ご質問に対しては直接、
またはメールマガジン上でお答えできればと思っております。また、記事の
ご要望にも沿えるよう努力していきます。mailto:jinny@cin-a.com
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■本メールマガジン内の事例に出てくる相談内容、融資状況や金額等は、
守秘義務に則って一部変更しております。あらかじめご了承ください。
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■「まぐまぐ」「melma !」の配信システムを利用して発行しています。
「まぐまぐ」( http://www.mag2.com/ ) ID : 0000105802
「まぐまぐ解除」 http://www.mag2.com/m/0000105802.htm
「melma !」(http://www.melma.com/)
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■発行/NPC(New Profit Consulting〜新収益創造コンサルティング)
http://www.geocities.co.jp/WallStreet/2728/
資金調達支援アドバイザー/ビジネスコンサルタント
東川 仁(HIGASHIKAWA Jin) mailto:jinny@cin-a.com
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■編集/office K
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■本メールマガジンの掲載記事を許可なく転載することを禁じます。
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