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■”資金調達支援アドバイザー”という仕事■ No.004
〜隔週発行〜
NPC 東川 仁
<目次>
1/現場第一主義〜【追加融資に成功した下請メーカーさん】
2/NPCからのお知らせ 〜その1・その2
3/あとがき
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1/現場第一主義〜【追加融資に成功した下請メーカーさん】
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こんにちは、NPCの東川です。
今日は、私と顧問契約を結んでくださっている、あるメーカーさんのお話。
大手企業の下請工場を経営していらっしゃいます。
このメーカーさん、決算報告書の数字が芳しくないにもかかわらず、
なんと追加融資を引き出すことに成功しました。
もともとの借入が、某金融機関から約1,000万円。
さらに経理上の数字を見ていると、
「来年のこの時期あたりに資金繰りが苦しくなりそうだ」
ということが判明。さらに融資をお願いしないといけない。
はい、これが追加融資ですね。
通常、決算報告書の内容が良くないと、追加融資は難しいものです。
にもかかわらず、このメーカーさんが見事にやってのけたコツは、
「銀行とうまく付き合う=融資担当者を味方にする」。
まず私が最初にご提案したのは:
「現在借入している金融機関で、積立定期をつくる」
ということでした。
自動引き落としにしてはいけません。
また、毎月ATMから入金するのも意味がない。
1ヶ月に1回、自分の足でその支店に出向いて窓口で入金し、その”ついで”に、
「あ、すいません、融資の○○さん、いらっしゃいますか」と
窓口職員に声をかけ、○○さんを呼び出してもらう。
大切なのは、定期的に融資の担当者と顔を合わせること。
積立定期は、いわばその支店を定期的に訪れる言い訳のようなものです。
(どっちが”ついで”なんだか…)
私といえば毎月、そのメーカーさんの経理報告書類を作ります。
別に作成している長期的な資金繰り計画書や事業計画書と、
実際のこの1ヶ月の数字とどれくらいの開きがあるか、
そして、それはどんな要因によるものなのという分析がついています。
その報告書類一式が、融資担当者へのおみやげ。
社長さんは書類を担当者に見せながら、
自分の工場がいまどのような状態であるかを説明するわけですね。
「待ってください東川さん、自分んちの財務状況を全部オープンにして
しまったら、銀行に全部もっていかれてしまいますよ。
だってその銀行から借入しているんでしょう」。
という声が聞こえてきそうです。
実際、その社長さんも最初のうちは、かなり渋っておられました。
でもね、よく考えてみましょう。
「どうも追加融資をしてもらわないといけなくなりそう」
ということが、今、この時点でわかっているのです。
で、そのときにはどうせ、すべての資料を提出しなければならない。
出せと言われてから渋々出すより、こちらから進んで出す方が、
出す方も出される方も気分がいい。
「気分がいい」というのは甚だアイマイな利点ですが、
実際に借入をした方ならおわかりでしょうけれど、
実はかなり嬉しいファクターです。
もちろん融資担当者の心証も変わってきますしね。
それに、普段から財務内容を知らされていれば、融資担当者も、
「あ、来年あたり追加融資の話を持ってこられそうだ」
というのがだいたい想像できる。
で、「いざ融資」という段になるまで、
その担当者もいろんな方策を考える時間があるわけです。たとえば:
「現状から見ると追加融資額はこれくらい要求されそうだけど、
それなら現在の借り入れの返済額を2ヶ月だけ減額して、
そしたら決算は乗り切れるから、追加融資額はこれくらいに減らせるかも」
といった感じの算段です。
1,000万の追加融資のつもりだったのが、やり繰りのしようによっては、
600万円くらいで済むかもしれない。
「でもね、東川さん、融資担当者だって忙しいんでしょ。
毎月毎月、借金のある零細企業の話なんて聞いてくれますかねえ」。
という不安もおありでしょう。
このケースの社長さんも当初、かなり行きづらいとおっしゃていました。
でも、2回・3回と通ううち(2ヶ月後・3ヶ月後ということですね)、
担当者の方も「あ、まただ」とわかるようになったのか、
快く迎えてくれるようになり、世間話をするまでになったのだとか。
私がかつて金融機関の職員だった経験からお話ししますと、
毎月のように報告書を持って来られると、担当者は「とっても助かる」。
自分からわざわざ情報収集する必要もないし、
話をしながらそのお客様の企業が抱える別の良い点・悪い点が見えてくる。
だいいち、毎月自分を訪れて報告しに来てくれる人って、
それだけでも印象が良くなりますよね。
融資担当者だって人の子。
悪く思わない相手に、悪くしようなんて思わない。
さて、最初にお話しした通り、このメーカーさんは、
決算報告書の内容があまり良くなかったのにもかかわらず、
運転資金のための追加融資を引き出してしまいました。
まず、心証が良かった。
そして、決算報告書には出てこないこのメーカーさんの強みを、
月に1度のコミュニケーションでしっかりアピールできていた。
そして毎月の積立定期も「実績」となった。
積立の金額から、「この会社にはこれくらいの返済能力がありそう」
という計算は、融資係なら誰でも瞬時にしますからね。
●結論 【金融機関は、あなたの味方】
隠そうとするからアヤシゲに見える。ほじくりかえしたくなる。
だったら、自分からどんどん情報公開しましょう。
金融機関は、お客様の企業が発展してこそ自分たちも存続できるのだから、
お客様が倒産しないようにいろんな知恵を絞ってくれます。
ただ、普段から仲良くしておかないとね。
その第一歩が、積立定期です。
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2/NPCからのお知らせ その1
「ノンフィクションレポートセミナー
〜経験者に聞いた、借金を全額返済せずに済んだ事例〜」
●講師 NPC 東川 仁
●2003年5月21日(水) 午後6時30分受付 午後7時開始
●大阪産業創造館5階 研修室B
http://www.b-platz.ne.jp/contents/map/map.php3
●詳細はNPCのホームページをご覧ください。
http://www.geocities.co.jp/WallStreet/2728/0521seminer.html
●講師よりみなさまへ
「借りたお金を返すのは当たり前。
しかし、全額返済せずに済んだという、ちょっと珍しい事例があります。
経験者から、こってりみっちりと話を聞いてきました。
ただ、すべての人に適用可能という事例・ノウハウではないので、
単純に”借金を返済したくない!”という方が参加なさっても
あまりメリットはないでしょう。そんな話があるんだ、くらいの
好奇心で来られるくらいが、ちょうどいいかもしれません」
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2/NPCからのお知らせ その2
「資金調達支援セミナー
〜創業者が絶対知らなきゃならないお金の借り方〜」
●講師 NPC 東川 仁
●2003年5月24日(土) 午後1時受付 午後1時30分開始
●大阪産業創造館5階 ルームC
http://www.b-platz.ne.jp/contents/map/map.php3
●詳細はNPCのホームページをご覧ください。
http://www.geocities.co.jp/WallStreet/2728/0524seminer.html
●講師よりみなさまへ
「今すぐ独立という方も、いつかはという方も、ぜひお気軽にどうぞ。
ネットで資料収集したりメールで相談するより実際にその場で質問すれば、
ずっとスピーディでパーソナルな答えが得られますよ」
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3/あとがき
今回お話しさせていただいたのは、たいへん理想的に進捗した事例です。
社長さんも私のことを信頼してくださって、
だからこそ私からの提案を忠実に実行し、コツコツと実績を積み上げ、
難しいと思われた追加融資にこぎ着けたのでした。
もちろん私もその場その場に応じたアドバイスを行い、
さまざまな資料を作成しながらバックアップしたのは言うまでもありません。
ここまでしようとすると顧問契約料が発生してしまいますので、
今の時点でみなさんにとって一番簡単に実行できることは、
現在借入している金融機関で積立定期を始めたりして、
「定期的に融資担当者と顔を合わせる機会を作る」ことです。
あなどりがたし、積立定期。まさに、千里の道も一歩から、です。
なお、銀行との上手な付き合い方については、5月24日のセミナーでも
じっくりお話しするつもりにしています。ご興味のある方はぜひ、
セミナーにも足をお運びくださいね。←ちょっと宣伝(笑)
NPC 東川 仁
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資金調達支援アドバイザー/ビジネスコンサルタント
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