- 2015-9-17
- 出版
- 出版・連載, 士業のビジネスモデル
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ビジネス書を出版するより、専門家としてのブランドを高めるために有効なのが、「専門誌」での連載。
今回は、「意中の雑誌で連載をするために、何をしておけばいいのか」について、お伝えします。
なぜ、「専門誌での連載」が、自らのブランディングにいいかというと、
「自分がターゲットとしている人達が読んでいる数が全然違うから」
なのです。
著者のネームバリューや、出版社の方針によって変わりますが、ビジネス書を出版しても、
ほとんどネームバリューのない著者の場合、初版が3,000部ぐらいになることは少なくありません。
すべて売れたとしても、その本を目にするのは、最大でも3,000人です。
(すべて売れるようなら十中八九、重版になりますが)
しかも、その本を読むのが、自分がターゲットとしている人達とは限りません。
しかし、雑誌であれば、読んでいる人の数が、一桁は違います。
また、その雑誌が自分がターゲットしている人達が読んでいる専門誌だった場合、
確実に、自分がターゲットしている人達に、自分の記事を読んでもらうことができます。
また、その雑誌を読んでいる人たちにとっては、
「その雑誌で連載している人」は、その方面における「権威」だと思ってくれます。
私は、金融機関向けの研修を頼まれることが結構あります。
それは、金融機関の人達が必ずと言っていいほど読んでいる雑誌である
「近代セールス」で連載しているからです。
その連載記事を読んだ、金融機関の研修担当の方が、
「この人に研修をしてもらえばどうか」
と考えてくれるからなのでしょう。
また、金融機関の人たちと名刺交換した際に、
「近代セールスで連載している中小企業診断士のヒガシカワです。」
と、自己紹介をすると、
「あの近代セールスで連載しているのですか。すごいですね。」
と感心してくれます。
それぐらい、専門誌での連載というのは、自らのブランドに役立ちます。
では、どうすれば、専門誌で連載することができるのでしょうか。
そのために行うべき事は、7つあります。
1.どの雑誌で連載するのか、連載したい雑誌を選択する
いくら、雑誌で連載したいといっても、本業のブランディングに役立つような雑誌でないと、
書く意味がありません。
経営コンサルタントが手芸の雑誌に連載しても、仕事につながりませんよね。
自分が欲しいと思っているターゲットがよく読む雑誌を選びましょう。
例えば、介護事業者をターゲットにした社会保険労務士なら、介護事業者がよく読むような雑誌である
「日経ヘルスケア」や「介護ビジョン」を選びますし、飲食業者をターゲットにしている税理士なら、
「飲食店経営」といった雑誌を選ぶべきでしょう。
2.連載したい雑誌を取り寄せる
連載したい雑誌が決まれば、その雑誌で、どのような記事が書かれているか調べます。
1冊だけ取り寄せて調べるのではなく、できれば、定期購読を行い、継続的に調査することで、
その雑誌が取り上げる記事のトレンドを掴むことができます。
3.2ページぐらいの記事を書き、寄稿する
いくら連載をしたいといっても、書き手のレベルがわからないと、編集者も依頼しづらいでしょう。
だから、自分の文章力や企画力を見てもらうために、その雑誌でとりあげてもらえそうなテーマの
2ページぐらいの記事を書き、編集部に送ります。
その際には、「このテーマ以外の○○といったテーマの記事も書けますよ」ということを
アピールすることで、依頼される確率を高めることができます。
4.寄稿し続ける
1回だけ寄稿しても、そのテーマの原稿が、編集部が欲しているテーマでなかったり、
タイミングが合わないでほったらかしにされるということはよくあります。
1回送ってダメだったからといってあきらめるのではなく、2ヶ月に1回ぐらいのペースで、
テーマを変えて寄稿し続けることで、編集者に覚えてもらうことができます。
文章力や原稿の切り口が、編集者の求めているレベルに達しない場合は、原稿依頼されることは
ありませんが、文章力もあり、原稿の切り口も面白い場合は、編集者の方からアプローチがあると思います。
なぜなら、どの編集部でも、雑誌に記事を書ける力のある書き手を求めているからなのです。
5.記事を書く
寄稿し続けたからといって、いきなり連載の依頼が来るわけではありません。
大体は、
「こういうテーマの企画を考えているのですが、○○さんは、このテーマでかけますか?」
というオファーが来ます。
自分がかけるテーマであれば、もちろん引き受けてください。
自分が書けないテーマの場合は、ただ単に断るのではなく、
「そのテーマは、私は書けませんが、そのテーマで書ける人を知っていますので、紹介しましょうか」
と伝えてください。
少しでも、接点を持っておくことが重要となります。
6.編集部に挨拶に行く
自分が書いた記事が、その雑誌に掲載してもらうことができれば、編集部を訪ねて下さい。
記事を書いてくれた先生なら、喜んで会ってくれます。
そこで、いろいろと雑談することで、編集者の方は、
「この先生なら、こんなテーマの記事も書けそうだな」
と、考えてくれるので、その後のオファーも増えます。
一度会えば、編集者にとって、次に依頼するハードルが格段に下がります。
7.1月中に連載企画書を送る
雑誌というのは、4月号から新連載を始めることが少なくありません。
その新連載の企画を考えるのは、1月中であることが多いです。
新連載の企画を考えている最中に、連載の企画書を送ることで、
その企画を連載してくれることもありますし、その企画がダメでも、
「この人がいたなあ」
と思い出してもらうことで、連載企画の相談をされることはよくあります。
1月中に編集部を訪問するというのも、有効な方法になります。
この7つを行うことで、意中の雑誌で連載を行うことができるようになります。
是非、トライしてみてください。
雑誌で連載をしていると、思ってもみないところから仕事の依頼を受けることがあります。
その雑誌を読んでいる人から、「この人、いいよ」と紹介を受けたといって、
セミナーや講演の依頼が、いろいろな業界団体からあるのです。
そのときに依頼される内容で多いのが、
「銀行との上手なつきあい方」。
資金調達で悩んでいる経営者が多いからなんでしょうね。
融資に強くなることで、そういったセミナーも行えるようになり、いろいろなところから
よんでもらえるようになれます。
そのノウハウを得られるヒントが手に入ります。
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(東京) 10月24日(土)、11月13日(金)、16日(月)
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