運転資金をスムーズに融資してもらうには

たった一つの資料を作るだけで、運転資金の調達はしやすくなります

こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
「銀行へ毎月返済する金額が多すぎて、資金繰りがままならない」
と悩んでいる経営者は、少なくありません。

利益がほとんど出ていないため、返済するための資金がなく、結果、リスケせざるを得なくなり、
新たな資金が借りられないようになっている中小企業も数多く見ます。

この原因は、多くの中小企業にとって、
本来、短期資金で調達すべき運転資金を長期の証書貸付で調達しているため、
毎月の返済分を確保できないということが挙げられます。

基本的に運転資金を返済するための資金は、将来、入金されるべき売上や、
在庫の販売によって、入金される売上であるべきであり、
その入金がないのにもかかわらず、毎月、返済を続ければ、当然、資金繰りは悪化してきます。

先にも述べたように、運転資金というのは、本来、短期資金で調達すべきものなのですが、
今まで、金融機関は、短期資金で融資するのを躊躇していたため、長期資金で借りざるを得ませんでした。

しかし、現在、金融機関は短期資金の貸出に積極的になってきています。
「金融仲介機能のベンチマーク」の選択ベンチマークの33番に、
「運転資金に占める短期融資の割合」という項目があります。
ホームページやディスクロージャー誌をみて、この項目を選択している金融機関があれば、その金融機関は、
「積極的に運転資金需要に応えてくれようとしている金融機関」
ということであり、
「いざというときのためにつきあっておくべき金融機関」
となります。

同じ運転資金でも、業績が上向いているときの運転資金と、悪化しているときの運転資金では、
借りやすさが、全然違ってきます。
しかし、金融機関にとっては、融資を申し込んでいる企業の運転資金需要が、
前向きなのか、後ろ向きなのか、判断しづらいときがあります。
そんなときには、いろいろな資料を作ることで、借りやすくすることができるのです。

前向きな運転資金需要としては、
「受注増加」「新商品の販売開始を原因とする仕入れ・在庫の増加」「新規取引先の増加」
「季節要因による在庫の増加」
などがあります。

このうちのどれが原因になってるか把握していれば、説明資料を作成するのはたやすいのです。

「受注増加」の場合は、「受注推移一覧表」を作成すれば、受注が増えていることは、
一目でわかってもらえます。
「新商品の販売開始を原因とする仕入れ・在庫の増加」が原因である場合は、「新商品のカタログ」
や「販売見込み表」を見せることで、増加運転資金ということを理解してもらえます。
「新規取引先の増加」の場合は、「新規取引先一覧表」を作成すれば、
どれだけ伸ばせたのかを伝えることができます。
「季節要因による在庫の増加」であれば、3年程度の「在庫推移表」を作成すれば、
その時期に運転資金が必要になる理由をわかってもらえます。

いずれの場合にせよ、「資金繰り表」を作成すれば、
「いつ」「どれくらいの金額」「どれくらいの期間」必要になるのか、理解してもらいやすいので、
必ず作成することをお勧めします。

資金繰り表をしっかり作っておくと、必要資金を長期で借り入れる必要はなくなり、
毎月の返済負担が少なくなるため、資金繰りは楽になってきます。

運転資金の確保を確実にしようと思えば、資金繰り表の作成・提出を行うべきでしょう。



運転資金の融資を申し込んだのに断られた」 というときには、そのまま諦めてはいけません。 もし、証書貸付で申し込んでいた場合は、復活の道が残っているのです。 そんなときは、 「では、手形貸付での融資を検討してもらえませんか?」 と尋ねてみてください。 証書貸付ではNGな場合でも、手形貸付であれば、OKをもらえるケースは、最近増えているのです。 大事なのは、金融機関との交渉のヴァリエーションです。 そんな金融機関とのいろいろな交渉のしかたについてのヒントが手に入ります。 ●「融資に強いFP・士業になる方法」セミナー   (東京) 10月9日(月)、10日(火)、19日(木)、20日(金)、21日(土)    (大阪) 10月12日(木)、13日(金)、27日(金)、28日(土)、11月9日(木)   ※11月以降も日程あり。詳しくはサイトをご参照ください

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