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こんな金融機関とつきあうと損をする

金融機関の選び方一つで、借りられる金額は大幅に変わってきます

こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
一般社団法人融資コンサルタント協会では、協会員さんの活動報告をいただいています。
これを共有することで、地元の金融機関との交渉に有効に使えたりするからです。

今回、いただいた報告は、今の金融機関の融資スタンスを見る上で、
とても参考になるものだったので、会員さん以外にも共有させていただきます。

<以下、Y行政書士からのご報告>
 
2月の実践研究会で教えていただきました通り、
事業性評価シート」を分けていただけるように、
信用金庫に訪問時に申し出ました。

そこで、「金融機関のスタンスがこんなに違うとは」と思いましたので、
その違いについて、報告させていただきます。

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(解説)
融資コンサルタント協会では、毎月、「融資コンサルタント実践研究会」と題しまして、
勉強会を行っています。
2月は、「「金融レポート」から読み解く、今後の金融機関の融資方針」
いうテーマで、実施しました。
そこで、受講者の方々に、
地元金融機関の事業性評価シートを手に入れておくと、クライアントの
資金調達に役立ちます
」とお伝えしていました。
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現時点で、2つの支店に行った報告です。
 

1、A信用金庫・B支店  回答者:支店長
・融資額が5千万円以上の企業への「事業性評価シート」は本部からの指示により、
 各支店とも作成済
5千万円未満の会社の「事業性評価シート」は、各支店により達成度が異なる
・事業性評価融資に関する金融庁等からの監査は、現時点ではまだ受けていない
・毎月担当者が会社を訪問しているので、「事業性評価シート」も
 8割は担当者のほうで書けるため、残り2割のわからない部分を聞くために会社訪問している
・今までも、決算書半分、事業性評価半分でやってきていて、
 今回それを紙に書き落とすだけなので、それほどの負担にはなっていない
・支店で把握していたことを、本部のほうでも見える形にすることになっただけ
・「事業性評価シート」は見せてもらえましたが、頂くことはできませんでした
 様式:A3片面が2枚、各項目はノートの2行から3行分の幅に文章で記入
 

2、C信用金庫・D支店  回答者:支店長
「事業性評価シート」は使っていないし、あるのかどうかも知らない
・「事業性評価シート」は、本部止まりで、支店までおりてきていないと思われる
・金融庁の方針なので、今後は「事業性評価シート」も作るようになると思う
・事業性評価融資に関する業務は、現時点では特にやっていないが、これから実行していくことになるだろう
「実は、投資信託に力を入れている」ということで、その商品をすすめられた
 

3、C信用金庫・E支店
・今月は多忙のようで、来月訪問の約束をさせていただきました
・融資担当役席の支店長代理が、以前に「事業性評価シート」を作っていることを聞いていますので、
来月しっかりとヒアリングしてきます
 
感想:A信用金庫とC信用金庫では、事業性評価融資に対する意識に、
 大きな差があると言わざるを得ません。

<以上、Y行政書士からの報告>

「事業性評価融資」というのは、
決算書の内容や保証・担保だけで判断するのではなく、事業内容や成長可能性等も評価して融資する
というものです。

2014年6月まで金融庁は、金融機関に対して
「財務内容の良い先」「担保や保証人がしっかりしている先」という「格付けの高い先」に
優先的に融資をするように指導していました。
なので、当時は、債務超過であったり、二期連続赤字という会社は、
なかなか融資をしてもらうのが、難しかったのです。

しかし、2014年7月から、金融庁の監督指針が大きく変わりました
それまでの「格付けの高い会社に優先的に融資をする」という方針から、
決算書の内容や保証・担保だけで判断するのではなく、事業内容や成長可能性等も評価して
リスクマネーを積極的に融資するように
」という方針になったのです。

特に、2年前から、その指導方針を強化していったのですが、報告をお読みいただいた通り、
金融機関によってそのスタンスが全く違います

事業性評価融資に積極的な金融機関なら、財務内容が芳しくない会社であっても、
企業側から積極的に情報提供することで、融資を受けることは可能になります。

逆に、事業性評価融資に消極的な金融機関は、将来性や成長可能性があっても、
財務内容が芳しくない企業には、融資をしたがりません

財務内容が芳しくなくても、将来性や成長可能性の高い企業は、数多く存在します。
そういった企業に対して、今回の事例のA信用金庫を紹介してあげれば、
A信用金庫も、その企業も、お互い、よい結果につながります

そのような、金融機関と企業とをつなげる鎹の役割をするのが、融資コンサルタント
なのです。

こういったスタンスの違いをしっかりと把握しておけば、相談者に対して、
どの金融機関が、融資してもらいやすいのか、アドバイスすることが
できるようになります。
 
みなさんも、地元の金融機関にヒアリングに行かれることをお勧めします。
それだけで、金融機関との距離を縮めることができるようになりますよ。
   


事業性評価融資に積極的な金融機関と消極的な金融機関は、支店長にヒアリングすれば
はっきりとわかります。

事業性評価融資に消極的な金融機関は、今後、大きく成長したいと考えている企業に
とって、取引する値打ちのない金融機関
と言えます。

逆に、積極的な金融機関は、多少、財務内容が悪くても支援してくれる可能性が
高い金融機関
と言えます。

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