会社を守りたければ売上は上げるな!

銀行と取引をする上で必要な知識・ノウハウが書かれている超良書です。

こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
先日、知り合いのコンサルタントから、
「ヒガシカワさん。この本、銀行とのつきあい方について書かれているのですが、
事例が豊富で、結構、歯に衣着せない内容になっていて面白かったですよ」
と、1冊の本を紹介されました。

早速、その本を取り寄せたところ、本当に面白い。
私と同じ、破綻した金融機関出身の事業再生コンサルタントが、
自らの体験を踏まえた事例を載せていて、資金調達コンサルタントとして読んでも、
目から鱗の、とても読み応えがあった本でした。

特に面白かったのが、「銀行預金解約のススメ」というページでした。
中小企業経営者から、よく相談されるものの一つが、
「銀行は総合取引で、取引先への融資判断を検討すると聞きます。だからお付き合いで、
定期預金や定期積金、保険、投資信託、カードローンなども、ある程度しなければいけませんか?」
というものです。

この本では、そういった質問に対しきっぱりと、
「そのような取引、個別の融資判断には一切関係ありません」
と答えています。

その理由は、
「融資判断を下す部署と、預金、保険、投資信託、カードローン等の商品販売を推進する部署は、
融資審査とは全く違う部署が所管しているからです。」
彼らは顧客情報をある程度共有していますが、他部署の成績などは一切考慮しません。
ある意味、お役所の縦割り仕事です。」
と書いていました。

正にその通りで、融資審査という意味においては、定期預金や投資信託の有無は、
ほとんど考慮されません。
だから、既存取引先にどれだけ貢いだとしても、経営者が思うより遙かに低く、
その貢献は効力を発していないのです。

更に、
「稀に融資の数十%相当の定期性預金をしている方もいらっしゃいますが、
手許キャッシュが乏しいときは、納税用の預金以外は、すべて解約することをお勧めします」
とありました。

手許キャッシュが苦しいときというのは、業績が悪化していることが多いので、
そんなときに追加融資を依頼しても、否決されることはよくある話です。
「今まで、あんなにいろいろと協力してきたのに、こんな仕打ちですか?」
と言う話は、枚挙に暇がありません。

この本で伝えている重要なことは、
「どれだけ金融機関に協力しても、貸してくれないときは、絶対に貸してくれないし、
全然協力しなくても、貸してくれるときには貸してくれる」
ということです。

他にも、著者がある中小企業の取締役をしたときの、
「金融派生商品の購入で数千万円の損失を出した」話や、
「取引銀行の関連会社のコンサルタント会社と契約し、毎月多額のコンサルタント料を
支払っていたにもかかわらず、全くコンサルタントがなかった」話などは、
「あるある~」
と思って、読み進むことができました。

この本の第3章は
「これが正しい銀行交渉だ」
となっていますので、金融機関とシビアな交渉が必要な経営者や、
それを支援している士業・コンサルタントには、絶対に読んでもらいたい部分です。

今度、一般社団法人融資コンサルタント協会の勉強会で、
この本の著者にお願いして講演をしていただこうと思っています。
普段は、会員だけの勉強会にしていますが、その回はオープンセミナーにする予定です。
これから、出演交渉を行おうと思いますので、どうぞ、みなさま、楽しみに待っていてください。


金融機関と取引をする上で、金融機関からの協力要請があれば、 なかなか無碍に断ることは難しいと思います。 しかし、過度な貢献を求められ、それに応えることで、会社の経営に悪影響を及ぼすことが 少なくありません。 協力すべき要請と、断るべき要請をきちんと見極めなければ、 「意味のない協力」 ばかりになりかねません。 金融機関からの協力要請を見極められる専門家になるためのヒントが手に入ります ●「融資に強いFP・士業になる方法」セミナー   (東京) 2月5日(月)、15日(木)、16日(金)、17日(土)、3月1日(木)    (大阪) 2月7日(水)、8日(木)、20日(火)、21日(水)、3月7日(水)   ※3月以降も日程あり。詳しくはサイトをご参照ください

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