手持ち資金が消えていく恐怖で「守り」の日々      【そして私は生き残った(2)】

資金が減っていく恐怖を知っていますか?

こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
勤務していた金融機関の破綻により、経営コンサルタントとして独立したヒガシカワ。

「資金繰りに困っている中小企業の支援をしたい」
という、高い志で独立したものの、そこには、厳しい現実が待っていました【そして私は生き残った】シリーズの2回目です。

見込み客と出会えない
資金はもちろん、資格も人脈も、経営コンサルタントとしての経験もない独立当時。
とはいえ、金融機関時代の人脈が少々は活きるのではと当初は考えていました。…甘かった。

政府のセーフティネット利用法をアドバイスした元・顧客からは当時とても感謝されたのですが、
独立後にコンサルタント契約をお願いしに訪問してみると

「そんな余裕はない」
「コンサルタントと契約するほどたいした会社じゃない」

と断られ、ひどいときには

「金融機関を辞めて金も貸せないお前に用はない」

と追い出されたりすることもありました。

独立前のみなさん、
「独立前の職場がらみの人脈→見込み客」
というルートにはあまり期待したり執着しない方がよいかもしれません。

さて、そこで新たな人脈を構築するため、私は異業種交流会へ足繁く通うようになるのですが、
出席する会の基準は「参加費が3000円以下であること」。
交流会後の懇親会にも、外食費がかさむのがつらくて、そうしょっちゅうは出られませんでした。
後でわかったことですが、交流会の場で名刺を交換し、少し話したくらいでは、
まず仕事の依頼や紹介などしてもらえません。
リラックスした場でお互いに自己開示していかないと、
仕事を頼んでみようかなと思えるほどの信頼関係は築けないのです。

また、参加費が高額になれば、安価な会とはまた違った人脈が得られると気づいたのも、
実際に高価な会費の交流会に出られるようになってからのことでした。

安価な参加費でも優れた交流会は数多く存在し、貴重な出会いはもちろんありますが、
参加費が安いとそれだけ門戸が広がるので、自分を売り込みたい(つまり私のような)参加者も増える…
ということが多くの参加経験からわかりました。

自分と同じくらいのキャリアを持つ仲間づくり、
または自分のセミナーや勉強会の告知のための名刺集めだと割り切っていればよかったのですが、
見込み客との出会いを期待していた当時の私にとっては失望の連続でした。

お金は減っていくのに顧客確保の「方法」すら見つからず、焦るばかりで眠れない夜が続きました。
いちばんつらかった時期です。
自動販売機のコーヒーを買うのにも躊躇し、
財布の心配をせずに自動販売機のボタンを押せるようになりたいと本気で思っていました。

「手持ち資金で生きながらえる」方式を採った私は、資格取得やスキルアップ費用も惜しんで失敗続き。
ここに恥を忍んで公開します。賢明なみなさんは、どうか私の轍を踏まないでください。
いえ、どの経験にも無駄はなかったと今なら言えます。
でも手持ち資金が消えていくあのプレッシャーをもし味わわずに済むなら、その方がずっといいのです我流の勉強で資格試験は不合格続き
開業当初、経営コンサルタントとしてはほとんど意味をなさない「ファイナンシャルプランナー3級」
(FPは優れた資格ですが、3級ではフリーランスとして甚だ心もとない…)、
情報処理系で現在はもう存在しない「初級アドミニストレータ」くらいしか持っていませんでした。

そこで独立してから中小企業診断士や社会保険労務士に挑戦しましたが、
資金がないのでスクールに行けず独学。もちろん不合格の嵐です。
効率の悪い試験勉強でした(中小企業診断士資格を取得したのは2008年、独立から6年目のことです)。


高品質なセミナーに行けない
自分のスキルアップのためのセミナーも、安価なものばかりに通っていました。
しかしこれも異業種交流会と同様で、参加費の高低によって内容はもちろん、
そこで出会う人もまた違ってくるのです。
安価で高品質なセミナー、あるいはその逆も数多くありますが、
経験不足の当時の私には品質をチラシなどで事前に見極める目がありませんでした。


「HPは不要」と強がった
2003年当時、士業を営む友人たちから「HPは必須」とアドバイスされていたのに制作費用が惜しく、
「別の方法で(もちろん具体案なし)集客するから自分には不要」と突っ張っていました。
もちろん名刺も最安値で印刷したもの、チラシは手作りです。


不本意な仕事を請けてしまった
別の機会にお伝えしますが、「やりたい仕事」と「やりたくない仕事」の線引きができず、
目の前の報酬につられて意に沿わぬ仕事を請けたことが何度かあります。

これだけ、節約していたのにもかかわらず、資金が枯渇する時は、刻一刻と訪れていました。
そして、とうとう・・・

続きは、次回
「開業後1年1ヵ月目、厚生年金基金の解約で280万円を現金化」
にて、お伝えさせていただきます。


独立を成功させたいのであれば、独立時の資金ポジションを高めておくこと。 資金的に余裕があれば、前向きな試行錯誤がどんどんできます。 資金が減っていくのを恐れ、投資をしなければ、顧客獲得は思うようにできません。 積極的に攻勢をかけていくことで、顧客獲得につながってくるのです。 そのためには、独立時に創業資金を借りておくことが重要です。 そんな、創業資金をスムーズに借りることのできるノウハウを身につけるためのヒントが手に入ります。 ●「融資に強いFP・士業になる方法」セミナー   (東京) 6月18日(月)、19日(火)、20日(水)、7月5日(木)、6日(金)、9日(月)   (大阪) 6月22日(金)、23日(土)、7月11日(水)、12日(木)、25日(水)、26日(木)   ※7月以降も日程あり。詳しくはサイトをご参照ください

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